「もう今は札幌の一員」札幌DF馬場晴也が〝赤黒の誇り〟胸に古巣東京V撃破誓う
■5月31日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
北海道コンサドーレ札幌は6月2日のアウェー東京V戦(味スタ)に向けて、練習前にチームミーティングを実施。その後ボール回しなど軽めのメニューで調整した。東京Vは、DF馬場晴也(22)にとって、ジュニアユースからプロ3年目まで計9年間過ごしてきた古巣。自身初の古巣対決に挑む胸中を語った。
緑色のユニホームと赤黒縦縞で戦うとは
札幌加入2年目の馬場が、ついに今季16年ぶりのJ1を戦っている東京Vとの古巣対決を迎える。長年袖を通してきた緑色のユニホームとのJ1の舞台での対戦について「育成のときには東京VでJ1を戦おうと思っていた。こんなふうになるとはマジで思わなかった。変な感覚です」と口にする。
ジュニアユース(中学年代)、ユース(高校年代)、そしてトップ昇格と、東京Vで9年もの歳月を過ごしてきただけに、「ずっと東京Vと共に歩んできた。サッカーが下手くそだった自分を、プロになるまでレベルを上げてくれたし、ユースやジュニアユースで、良いチームメートたちと大会に臨んだ経験は、自分にとってとても良いことだった」と語るなど、今でも思い入れがあるクラブである。
「けちょんけちょんにするぐらいに」
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だが現在は赤黒縦縞のユニホームに袖を通す札幌の戦士。対決の場に余計な感情は一切持ち込まない。「ここに来たことに後悔は無いし、もう今は札幌の一員。東京Vを、けちょんけちょんにするぐらいにやりたいと思っている」と、他の対戦相手同様に全力でぶつかり、何としてでも勝利をつかみ取る構えだ。
思い出の味スタ 今回は右のロッカーへ
戦いの舞台となる味の素スタジアムは、馬場にとって2020年12月13日の長崎戦でプロデビューを果たした思い出深い会場。昨年11月25日に行われたアウェーFC東京戦(3〇1)は出場停止処分を受けて欠場していたため、今回は満を持しての凱旋となる。「いろんな経験をしたスタジアムだし、自分のJリーグ初出場も味スタだった。いつもは(スタジアムに)入って(ホーム側の)左のロッカーに行くんですけど、今回は右に行くから変な感じです(笑)」と、かつての本拠地での戦いを待ち望んでいる。
J1生き残りへリスタート
前節ホーム鹿島戦(0●3)での敗戦を受けて、同戦後には選手たちでミーティングを実施。29日には三上大勝代表取締役GM(52)がミハイロ・ペトロヴィッチ監督(66)の続投と、J1残留を最優先の目標とすることを宣言するなど、札幌にとっては気を引き締め直して臨む戦いとなる。「まさに引き締まったというか。今週はさらに強度も上がってきて、チーム一丸で取り組めている。早く結果につなげられるように、ということは特に意識している」。J1生き残りを目指して戦うリスタートの一戦。馬場が古巣を撃破して勝利をもぎ取り、ここから反撃ののろしを上げる。