ゴルフ
東北福祉大・小村隼士が史上3組目の兄弟V【道アマチュアゴルフ選手権最終日】
■北海道アマチュアゴルフ選手権最終日(5月31日、苫小牧・エミナGC、7025ヤード、パー72)
首位から2打差で出た札幌出身の小村隼士(千歳空港CC、東北福祉大3年)が、6バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの69でホールアウト。4日間通算5アンダーで見事な逆転勝利。2年前に優勝した兄・優太(23、福岡センチュリーGC)に続き、44年ぶり3組目の兄弟優勝を果たした。上位5人は日本アマチュア選手権(6月25~28、兵庫・廣野GC)の出場権を得た。
2年前は兄に逆転負け 今回は逆転タイトル
2年前、最終日を首位タイで迎えたが、兄・優太に3打差を逆転負け。昨年プロ入りしたため、兄は不在だったが、前半7番で上位2人を捉えると、後半スタートホールの10番でバーディーを奪って単独首位に躍り出た。その後は首位を空け渡すことなく、今度は自分がうれしい逆転劇で初のタイトルを手にした。「うれしいです。優太が2年前に優勝していたので、自分も優勝しないわけにはいかない。それが今年でよかった」と、声を弾ませた。
スタイルうりふたつ 助言に感謝
ゴルフスタイルは兄とうりふたつ。184センチの長身からドライバーの平均飛距離は300ヤードを武器に組み立てる。得意クラブは、札幌光星高時代から愛用する2番アイアン。「ドライバーで打つとバンカーがかかる時のティーショットとか、ロングホールのセカンドショットとか。今日は2回使いました。11番のティーショットですね。自信を持って振れるクラブなので、今回は使う機会が少なかったんですけど、その分ちゃんと使ったところも真っすぐ行ってくれた」。前日「34」叩いたパットも、福岡を拠点に活動する兄から「スタンスが狭くなりすぎないように」とのアドバイスのおかげで「28」と4日間最少をマーク。「そこそこ入りました」と、照れくさそうに感謝した。