■交流戦１回戦　ＤｅＮＡ４ー３日本ハム（５月３１日、エスコンフィールド北海道）

これまで助けられてきた　ナイスゲームと言いたい

　こういう時もある。守護神の田中正が九回に同点弾を浴び、セットアッパーの河野が十回に勝ち越し点を献上した。痛恨の負けではあるが、下を向く必要はない。そういう厳しい場面で投げている２人。これまで、あなたたちに、どれだけ助けられてきたことか。ナイスゲームだったと言いたい。

疲れが見え始める時期　乗り越えられると信じている

　起きてしまった物事に対する反省は忘れないでもらいたい。九回、田中正がオースティンに投じたボールは高かった。十回、河野はボール２つほど甘く入ったスライダーを森敬にはじき返された。この日で４８試合を消化。リリーフ陣に最初の疲れが見え始める時期ではある。長いシーズンを戦う上で、１発目のヤマ場と表現してもいい。ただ、乗り越えられると信じている。

素晴らしかった金村　勝利に値するピッチング

　先発の金村は素晴らしかった。１回り目は強いストレート。２回り目は変化球を交えた。そして七回、八回はいずれも３者凡退。３回り目以降も任せられることを証明した。勝利に値するピッチングだった。今からでも２桁勝てるだけの力は持っている。

大事な「確認」ができていた若いバッテリー

　バッテリーの姿も印象に残った。金村と田宮。ベンチで毎回、コミュニケーションを取っていた。バッテリーに存在する相談、決断、行動。１球ごとの投球も、この３段階で成り立っている。ただ、優秀なバッテリーにはもう１行程が加わる。行動の前に「確認」が入る。それができていた。若いバッテリーだが、強さを感じた。

プロ初安打の宮崎　ナイスヒット！

　プロ初打席で見事にヒットを打った宮崎よ、ナイスバッティング！　ここからどんどんハードなボールが目に付いてくる。そこからが本当の勝負。さらに自分に磨きをかけていってもらいたい。