《東京V戦前日》私自身が思うことは目の前の試合を全力で戦う、それだけだ
■6月1日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
―先月29日にリリースされた三上GMのメッセージで、ペトロヴィッチ監督が今季最後まで続投、そして今季を集大成とするという発表がされた。それを受けて、監督の今の心境を聞かせていただきたい
私の気持ちは別に大事ではない。大事なのはクラブだ。監督も社長も、そして選手たちも、みんないつかはいなくなるが、クラブは存続していく。そういう中で大事なのは、常に我々、その現場で働いている人間が、あるいはそのときプレーしている人間が、クラブのために全力を尽くして戦うことだ。
そういう中で自分のベストを尽くしていくだけだと思うし、ああいう発表はあったが、私自身が思うことは、目の前の試合を全力で戦う、それだけだ。
―メッセージの中で、J1残留を第一優先とするというクラブの方針が示された。それを踏まえてリーグ戦22試合をどのように戦っていきたいと考えているか
22試合とまだ試合数が多い中で、どこまで自分がやるのかという話もあるし、今後どうなっていくかは、サッカーの世界では分からないことが多い。
そんな中で札幌が残留を目指すという方針を発表したが、元々「札幌はそういうクラブでしょ」という話だ。残留、J1で戦うということが、クラブ、チームとしてのあるべき目標だと思うし、それ以外の、ここ最近シーズン前に発表されているような目標というのは、現実的かどうかというのは皆さんがそれぞれ見ればいいと思う。私自身は、J1に居続けることこそが、このクラブの一つの大きな目標ではないかと思っている。
もちろん(鈴木)武蔵とか、(小柏)剛、(金子)拓郎、(田中)駿汰、ルーカス、進藤、(アンデルソン)ロペス。そういった主力だった選手たちが、みんな今でも残ってプレーしているようなチームであれば、高い目標を掲げて、今年が集大成と言ってもいい、そういうシーズンだろう。ただ今の状況で、そこを集大成と言うのか、あるいは高い目標を掲げるというのは、あまりにも現実からかけ離れるのでは、と思っている。
やはりお金が無いクラブであれば、育てた選手たちをいかに維持しながら戦うか。そうであればタイトルを取るとか、そういった目標が現実的になる。
―明日の東京V戦、相手の印象を含め試合に向けての意気込みを