加藤貴之 日本ハム投手陣の頼れる兄貴が今年も継続する『加藤賞』の中身とは
■交流戦2回戦 DeNA4ー3日本ハム(6月1日、エスコンフィールド北海道)
クオリティースタートも猛省
日本ハムの加藤貴之投手(31)が2日、エスコンフィールド北海道で行われたDeNA戦に先発し、7回3失点と力投。七回に味方が同点に追い付き、自身の黒星が消えた。
1点を先制してもらった直後の二回に逆転の2ランを浴びるなど、四回までに3失点。「本当ホームランは防げたミスだと思うので、そこはしっかり反省します」
後半3イニングは本領発揮 「寅威さんのおかげ」
前半はピリッとしないピッチングだったが、五回以降はらしさを存分に発揮。3イニング連続3者凡退と、テンポ良くアウトを重ねた。「負けていたし、自分の今の全力を出せるように頑張りました。(捕手の伏見)寅威さんのおかげだと思います」と感謝した。
節目の1000投球回は目前
大台到達は次回に持ち越しとなった。この日で投球回は通算999回⅓となった。オープナー起用などを経て、プロ9年目で節目の1000投球回が目前に迫っている。
投手陣の大黒柱 生田目「面倒見めちゃめちゃいい」
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昨オフは国内フリーエージェント権を行使せずに残留。盟友・上沢がチームを去り、加藤貴が若きピッチャー陣を引っ張る立場となった。
仲が良い中継ぎ右腕の生田目は「加藤さん、好きなんですよ~。優しいし、面倒見めちゃめちゃいい。最近は行けていないですけど、加藤さんに『飯、行きてえな~』ってずっと言われています」。昨年から、後輩がノルマを達成した際に、ご褒美をあげる『加藤賞』も設立させた。
今季はノミネート選手が大幅増 自身は過去に『中田賞』ゲット
昨季は生田目、ロッテに移籍した西村の2選手のみだったが、今年は新たに福田俊、鈴木、金村、根本が参戦した。春季キャンプ中の食事の席で、各選手の目標を設定した。
自身は入団1年目に、当時主砲だった中田翔(現中日)による『中田賞』のノルマをクリアし、財布をプレゼントしてもらった。その経験をもとに、若手のモチベーションアップに一役買っている。
自身が2桁勝利を達成しても後輩にプレゼント贈呈
生田目の条件は「何がいい? 決めていいよと言われて、今年は30試合。もう1個の条件が加藤さんの2桁勝利。加藤さんが2桁したら僕が買ってもらえる」。自身が初の2桁勝利を達成した場合にも、プレゼントを贈るというきっぷの良さが、いかにも左腕らしい。
次回登板に向けて心機一転
今季4勝目とはならなかったが「七回まで投げられたので、また次に向けて頑張りたいです」と加藤貴。頼れる兄貴分として、太っ腹な約束を果たす。