田宮裕涼 規定打席到達で首位打者に浮上! 苦手な左腕を克服「なんか急に良くなりました」
■交流戦2回戦 DeNA4ー3日本ハム(6月1日、エスコンフィールド北海道)
出場4試合連続ヒット
日本ハムの田宮裕涼捕手(23)が1日、エスコンフィールド北海道で行われたDeNA戦に「5番・DH」で先発し、出場4試合連続となる安打をマークした。
ゲームを通して4打席に立ち、規定打席に到達。打率.328でソフトバンクの近藤を上回り、パ・リーグの首位打者に躍り出た。
水谷の同点タイムリーをアシスト 鮮やかに左前打
惜敗の中にも光はあった。見せ場は1点ビハインドで迎えた七回だ。先頭の田宮が技ありの左前打で出塁すると、その後2死一、二塁から代打の水谷が左前へ適時打をマーク。若い力が躍動した鮮やかな同点劇に、球場のボルテージが高まった。
左腕・坂本の代わりばなを叩き「その前の中川(颯)投手から結構いい感じで打っていたけど、ヒットが出なかったのでちょっと悔しかった。ピッチャーが代わって、なんとか食らいついて一本出したいなと思っていた」と納得の表情だ。
超一流打者たちを押しのけて打率トップに
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シーズン49試合目を消化し、リーディングヒッターの座についた。打率上位を争うメンバーは、各球団を代表する選手ばかりで「そこは本当にうれしいなと思います。僕も高い打率を残したいので、結果が出ているのは良いことかなと思います」と、キュートな顔をほころばせた。
苦手だったサウスポーを攻略 理由は…ヒミツ
高打率の理由は、対左投手の攻略にある。昨季まではサウスポーに苦戦し、ファームでは対右投手の打率.244に対して、左投手は.167と結果を残せずにいた。
だが、今季は「コツをつかんだと言って良いのかは分からないけど、なんか急に良くなりました」。明確な理由は煙に巻くが、対右投手で打率.322、左投手は.341と遜色ない成績を収め、ハイアベレージを継続している。
無欲で打席に立ち続ける 「まだシーズン途中」
ペナントレースは長く、首位打者に立つ現状も「まだシーズン途中なので、なんとも言えない」と意に介さない。
僅差でリーディングを争うライバルの動向を追うつもりはなく「僕より近藤さんの方がレベルが高いのは分かっている。近藤さんが打ててないから『よっしゃ』とか、そういうのは全然ないです」と色気を封印する。
心強い同学年の存在 連敗ストップへ心機一転
大切なのは目の前の1勝。万波、水谷ら躍動する同期とともに、チームをもり立てるつもりだ。
「僕らの世代は5、6人いて(試合に)出る人数も多くなると思う。僕らの代が頑張っていきたいと思っています」。若く、突き上げる力が、連敗ストップの鍵を握る。