【プレーバック・写真入り】J1第17節 東京V5-3札幌(6月2日、東京・味の素スタジアム)
今季2度目の複数得点も5失点 ミシャ「守備に課題」
北海道コンサドーレ札幌は東京ヴェルディと敵地で対戦し、3-5で敗れた。東京Vの若くてフィジカルの強いFW木村、染野の2トップに対し、札幌はDF岡村大八(27)、家泉怜依(24)をCBに据える4バックを選択。攻撃時はMF荒野拓馬(31)が1ボランチ、MF駒井善成(31)が従来の右シャドーに入るという変則4-4-2でスタートしたが、ビルドアップがうまくいかず東京Vに主導権を握られる格好となった。
東京Vはその2トップがシンプルにDFラインの裏を狙う。前半8分にはワンタッチパスで木村が抜け出し、GK菅野孝憲(40)と1対1となったところで倒されてPKを獲得。札幌はそれを決められ、先制を許した。
同20分、札幌は相手ゴール前のクリアボールを拾ってペナルティーエリア手前にいた荒野がミドルシュート。これが相手DFに当たって決まり、1-1の同点に追いついた。
しかし、その約10分後の32分、札幌DF陣から攻撃の起点となる荒野へのパスを狙われた。カットされてカウンターを受けると、今度は抜け出した染野につながれ、そのままドリブルからDF中村桐耶(23)の股を抜かれてシュートを決められる。再び勝ち越しを許すと、43分にもカウンターから相手MF見木にエリア内左のポケットからシュートを打たれて3点目を奪われた。
1-3で折り返したハーフタイムには岡村、中村を下げ、後半は従来の3バックに戻した。するとビルドアップの流れが良くなり、ボール保持率は上がった。開始1分には右CKからMF近藤友喜(23)が今季2得点目となるヘッドでのゴールを決め、1点差に追いついた。
追い上げムードとなったが、同14分に再び突き放される。DFライン裏へのボールに木村が再び抜け出し、家泉、菅野がかわされてゴール左に決められて4点目。すると同28分、札幌はついに3バック中央の家泉を下げ、ボランチのMF田中克幸(22)を入れて背水の陣ともいえる攻撃的な布陣で反撃に出る。それでも戦況は変わらず、同33分には再び染野にワンタッチパスが出て右サイドから抜け出されると、マークに付いた荒野が振り切られ、エリア手前から強烈な左足シュートをゴール左へ決められた。
札幌は後半アディショナルタイム4分、右サイドを突破した駒井のクロスに途中出場のMF原康介(18)が飛び込んで3点目を挙げたが、時すでに遅し。そのまま敗れて今季2度目の3連敗を喫し、再び最下位に転落した。
試合後、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(66)は「1対1の局面でシュートブロックできなかった。守備に課題がある。改善しなければならない」と前を向いた。
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