郡司裕也 打力&話力で福島1勝目アシスト「そういえば、あの時に…』っていう展開待ちです」
■交流戦3回戦 DeNA2ー9日本ハム(6月2日、エスコンフィールド北海道)
タイムリー含む2安打で3試合連続ヒット
日本ハムの郡司裕也捕手(26)が2日、エスコンフィールド北海道で行われたDeNA戦に「3番・三塁」で出場し、3試合連続安打をマークした。
移籍2年目のシーズン。初の球宴出場を射程圏に捉えるスラッガーが、得意の打撃でアピールを続けている。
左前打で〝幻の一発〟の水谷が生還
大きな、大きな追加点だった。微妙な判定を帳消しにする貴重な得点を叩き出した。1点リードで迎えた三回。先頭・水谷の放った大飛球は、中堅フェンス最上部の青いラインを越えて柵を直撃。白球はグラウンドに跳ね返り、結果は二塁打となった。
〝幻の本塁打〟で奪い損ねた得点を、渋い一打でもぎ取った。犠打で1死三塁とチャンスを拡大し、迎えた郡司の第2打席。大貫のシュートに詰まらされながらも、強引にバットを振り抜いた。打球は前進守備を敷くショートの横を抜け、しぶとくレフト前へ。水谷の本塁生還を確認すると2度手を叩き、控えめに喜びを表した。
快勝に笑顔 「渋い仕事が役割でしたから」
「(水谷の打球の判定については)普通にフェンス直撃だと思っていて、試合後に知りました。ただきょうは、みんながすごかったですね。こんな日は、自分が主役ではありません。僕はきょう、渋い仕事が役割でしたから」
自分のことよりも… 3年目右腕のプロ初勝利に大喜び
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心優しいナイスガイは試合中、自らの活躍以上に大きな喜びを感じていた。記念すべき初勝利をマークした福島は、日頃から気にかけている存在で、支配下登録された直後の3月には食事へ誘い、野村を交えて寿司のフルコースをごちそうしていた。
当時は「これからエースになっていく選手には〝先行投資〟しないと」と冗談めかしたが、予感的中への期待は高まる一方だ。
後輩右腕のメジャー挑戦待ち!?
「彼がエースやスターになってメジャーに行くんじゃないか? ぐらいのレベルになった時に『あっ! そういえば郡司さんがあの時に…』っていう展開待ちです。時々『すし食いたいです』ってプレッシャーをかけてくるけど、彼の実力なら1勝では早すぎる。もっと偉業を成し遂げた時ですね」
〝スター選手〟とは裸の付き合いも
近未来のエース候補とは、不思議とエスコンでの入浴時間が重なることも多いという。
「彼が風呂に入っていたら毎回『あっ! スター選手と同じ湯船にすみません…』っていうノリをいつもやってます。彼も『また郡司さん、うわ~(笑)』って言いながらも、まんざらではない。僕はいつだって下から、下から(の姿勢)ですよ」
勝負強さにトーク力も兼ね備えるクラッチヒッター
打力と話力で後輩の記念すべき1勝目をアシストした男が、チームを明るく盛り上げている。