【一問一答】水谷瞬 プロ初本塁打! ソフトバンク時代の恩人2人に届けた熱男ポーズ
■交流戦3回戦 DeNA2ー9日本ハム(6月2日、エスコンフィールド北海道)
日本ハムの水谷瞬外野手(23)が2日、エスコンフィールド北海道で行われたDeNA戦で待望のプロ初アーチを放った。前の打席でホームランの当たりが二塁打と判定される不運もあったが、打ち直してスタンドまで運んだ。生還後は〝熱男ポーズ〟を披露。ソフトバンク時代にお世話になった松田宣浩氏(41)と川村隆史氏(2020年死去、当時3軍コンディショニング担当)に捧げた。ヒーローインタビューと試合後の一問一答は以下の通り。
【ヒーローインタビュー】
―プロ初本塁打
「ありがとうございます」
―気持ちは
「最高です」
―ファンの拍手を浴びて
「最高です!」
―2打席目は惜しかった。その後、筋トレしたのか
「2打席目の一本は入ってたとか、入っていないとかいう話を聞いていたので、次の打席へ行く前にプロテインを飲みました」
―成果が出た。長打力が魅力
「ホームランを打った後の打席がちょっと良くなかったので、そこは反省。また打てるように頑張ります」
―交流戦から大活躍。要因は
「たくさんのファンの皆さまに応援していただける。その声援が力になっています。ありがとうございます」
―ファイターズに加入して、どんな気持ちでプレーしているか
「今年は一からの出直しという気持ち。毎日一打席一打席、必死な思いで、命を削りながらやっています」
―母と毎日、連絡を取っていると
「変わらず、スタンプが来ると思うので、僕もスタンプで返します」
―福島の初勝利のために
「前回も惜しいところで(白星を逃し)、悔しい思いをしていると思う。そろそろ勝たせてあげたい気持ちがあった。なんとか1勝に貢献したいという気持ちでいったので、結果として僕も(お立ち台に)並んで立てて良かったと思います」
―福島への初勝利のメッセージは
「おめでとう」
―ファンへ
「たくさんの応援、いつもありがとうございます。個人的な話ですけど、前回のヒーローインタビューに立たせていただいた時に、水野タオルがあったにもかかわらず、水谷タオルは少なかった。そういうところでも応援してもらえたら励みになります。したっけね~」
【試合後の一問一答】
―打ち直した
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「打ち直したっす(笑)」
―2打席目の二塁打が本塁打の当たりだったと、どのタイミングで聞いたのか
「(郡司の適時打で)ベンチに帰ってきて、ハイタッチを全員として、言われました」
―ベースを回りながら届いたという感覚はあったか
「いや、なかったですね。弾道的にも低かったですし。僕的には入らないと思って走っていたので、(ホームラン判定となる柵に)当たるところは見ていなくて。跳ね返ってきたところだけ見えたので。分からなかったです」
―新庄監督からは何を言われたか
「打って次の打席に行く時に、気を抜くなよ、みたいなこと。あとは2本いけ、みたいなことを言っていただいて。もちろん抜くつもりはなかったですし、もう次、という気持ちでは入っていました」
―本塁打となるはずだった二塁打で、リクエストはなかったが、気持ちとしては
「たぶん、打てずに終わっていたら、いや、してくれよ、となったかもしれないですけど、打ち直せた。(切り替える打席で)しっかりとしたホームランで始められた。打ち直した、という方がかっこいいと思うので(笑)。話のネタじゃないですけど、そういうものにはなったので、結果として良かったかなと思います」
―ベンチ前で熱男ポーズ
「ホークスに入団して、最初の自主トレで松田さんのところに連れて行ってもらって、たくさんかわいがっていただきました。そういう松田さんへの感謝の気持ち。あと、僕が2年目の時に亡くなられたトレーナーの川村さんと(亡くなる)1週間ぐらい前、ふとした会話があって、初ホームランを打ったら、アツオか、川村たかしさんのタカシなのか、2軍本拠地のちくごか―。打ったらそれやな、という話をしていた。その1週間後に亡くなられて、1本目はそれをやろうとずっと決めていた。4年越しにはなってしまったんですけど、松田さんと川村さんへ届ける思いでやりました」
―実際に言葉を発していたのか
「筑後と言うのもおかしいので(笑)。今は北広島なので。普通にアツオと言いました」
―新庄監督は自分の本塁打数を超えてほしいと
「そんな、そんな…。目指していきたいと思うんですけど、難しいですよね」
―ホームランボールは
「はい、戻ってきました。無難に親に渡すか、送るかしたいと思います」
―ヒーローインタビューの最後に北海道弁。決めていたのか
「決めていました。前回、言おうと思ったんですけど、タイミングが分からなくて、言いそびれてしまったので、次は言ったろと思っていました」
―松田と一緒に自主トレした期間は
「3年間、一緒にやらせてもらったっていう感じです。DeNAの宮崎さんと佐野さんも一緒のメンバーでやらせてもらっていたので、2人の前で打てた、というのもうれしかったです」
―現役ドラフトで入団して、活躍している現状をどう捉えているか
「1軍でプレーするということ自体、初めてのことなので、初物づくしという感じではありますし、ファイターズに来た時点で一から出直しという気持ちでやっている。1試合でも貢献できたら、という気持ちはもちろんあります。ただ、分からないことだらけというか、やったことがないことばかり。自分のことだけじゃないんですけど、毎日、自分との戦いだと思ってやっています」
―充実感も
「苦しい思いというか、悔しい5年間でもありましたし、その5年間があったから今があると。まだそう言えるまで、来ていないとは思うんですけど、その5年間があったから、こうやっていい結果も続いていますし、5年間に感謝しながら野球をやっています」