札幌MF原康介が東京V戦終了間際に一矢報いる今季2得点目「僕たちが流れを変えていけるように」
■J1第17節 東京V5-3札幌(6月2日、東京・味の素スタジアム)
後半34分に途中出場
北海道コンサドーレ札幌の高卒ルーキーMF原康介(18)が、東京Vに一矢報いる今季2得点目をゲットした。5失点目を喫した直後の後半34分、FW鈴木武蔵(30)に代わってピッチイン。その時点で既に3点のビハインドだったが、ルーキーは最後の最後まで諦めることなくボールを追った。
終了間際AT4分に左足シュート
その成果が形となって表れたのが、試合終了間際のアディショナルタイム4分だった。MF駒井善成(31)が右サイドを突破してペナルティーエリア内へ進入。DFラインとGKの間を通す、絶妙なグラウンダーのクロスを蹴り込むと、逆サイドから走り込んできた原が左足シュートでゴールネットに突き刺した。「前のゴニ(FW金健熙)と、誰かは分からなかったけど2人ともマイナスに流れて、DFも釣られているのが見えて。ここに入るしかないなと思ったら、善成くんが良いボールを送ってくれて。うまく合わせることができました」と振り返る。
「2点目、3点目というのをもっと…」
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
既に敗色濃厚となっていた時間帯。雨が降る中、最後まで応援し続けた札幌サポーターにとっても、ほんのわずかでも留飲を下げることができたシーンとなったはずだ。「あの時間帯に入って最低限の仕事はできたかなとは思いますが、より2点目、3点目というのをもっと狙っていけたら」。
開幕2戦目にJ1デビュー
高卒ルーキーの原は第2節のアウェー鳥栖戦で早々にJ1デビューを果たすと、第4節のホーム町田戦ではチームの今季初得点となったプロ初ゴールをマーク。順調な滑り出しを見せていたが、4月以降はなかなか出場機会を与えてもらえない日々を過ごした。
課題を克服し、さらに上へ
だが、強度不足という自身の課題にしっかりと向き合い、トレーニングを積み重ねてきたことで、再び出番が巡ってきた。前々節のアウェー柏戦、前節のホーム鹿島戦と、2戦続けて30分前後の出場機会が与えられ、そしてこの日のゴールと、再び原の勢いが加速しつつある。「最近、少しずつですけど(強度が)上がってきている。その自覚はあるので、もっともっとそのレベルを上げていきたいです」。
同期の出間も今季初メンバー入り
この日は同じく高卒ルーキーのFW出間思努(18)が、今季のリーグ戦で初めてメンバー入り。公私ともに仲の良い同期も、リーグ戦デビューに向けて着実に力を付けつつある。「元々出ているメンバーが結果を出せていない中で、途中から入っていく僕たちや、なかなか出番が無い選手たちがどんどん流れを変えていけるようになったらいい」。
ルヴァン、天皇杯でアピールだ
この後はルヴァン杯2試合、天皇杯が控えており、原にも先発出場の機会が巡ってくる可能性が高い。実戦の場でさらなるアピールを積み重ね、チームのカンフル剤となってみせる。