コンサドーレ
《平川弘のCool Eye》ペトロヴィッチ監督のために 選手一丸となれるか
選手の意向を反映させるのは大事だが
札幌が今季終了まで、ペトロヴィッチ監督のもと、J1残留を目指して戦うことを表明した。同時にペトロヴィッチ監督との契約は今季いっぱいまで、ということも示唆した。選手の意向は、ペトロヴィッチ監督のサッカーを続けたい、ということだったようである。プレーするのは選手なので、彼らのしたいようにすることは大事。だが、選手はクラブにとって商品で、スポンサーやサポーターなどクラブを支えてくれている方々の声はもっと大事である。
解任してショック療法の方が標準的
今回、選手たちの意見を重要視したことは、それはそれでいい。ペトロヴィッチ監督のために選手が一丸となってよりまとまり、士気が高まる可能性もある。普通は監督をクビにしてマンネリ化しているチーム内競争を活性化させるのがスタンダードである。試合に使ってもらえず腐っていた選手が奮起し、チーム内に新たな風を起こすからだ。札幌に腐っている選手は本当にいないのかな?
17試合で2勝のみ これは非常事態
クラブ、チームとしての方向性を示し、気持ちを新たにして臨んだ東京V戦だったが、世の中はそんなに甘くない。またしても結果は出なかった。最下位の20位という順位が今の札幌に現実を突き付けている。リーグ前半戦も残りあと2試合となった。17試合戦って2勝しかしていないのは、完全に非常事態だ。