157キロ右腕・柳川大晟が中継ぎとして2軍で再出発 プロ初勝利した福島や現状への思い
■イースタン・リーグ7回戦 ロッテ6-2日本ハム(6月4日、鎌ケ谷スタジアム)
5月に支配下登録
5月に育成から支配下登録された日本ハムの柳川大晟投手(20)が、中継ぎとして再出発した。同26日の楽天戦(楽天モバイルパーク)でプロ初登板、初先発し3回3失点。初黒星を喫し、リリーフとして2軍調整することが決まった。この日は九回からマウンドに上がり、3者凡退に仕留めた。
九回を3人でピシャリ
鍛錬を積んできた鎌ケ谷の地から、最速157キロを誇る剛腕が再スタートを切った。3人でピシャリと抑え、「先発から中継ぎに変わって最初だったけど、前の中継ぎの時みたいな出力を出せなかったので、そこはもう一回やっていきたい」と冷静に振り返った。
地元・大分から応援しに来た友達
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
ホロ苦デビューから約1週間がたち、「結構、落ち込んだけど、自分が悪いので頑張るしかない。いまはもう大丈夫」。柳川の支えとなったのは、地元・大分から仙台へ応援に駆けつけてくれた友達だった。「励ましてもらいました。いろいろ応援してくれているので、それで切り替えられました」と感謝する。
先に初勝利を挙げた福島に刺激
ライバルの存在も刺激になった。ともに育成契約で入団し、切磋琢磨(せっさたくま)してきた同学年の福島が、今月2日のDeNA戦でプロ初勝利を挙げた。「いや~普通にうれしいっす。ずっと一緒にやっていたので、普通にうれしいですね」とニッコリ。連絡は「しようと思ったけど忘れていました」と苦笑いしたが、自分のことのように喜んだ。
メンタルが強くてうらやましい
3月に支配下昇格で先を越された時は、悔しさをにじませたが「いまは両方(支配下に)上がったので。一緒に頑張りたいなと思います」。同期右腕のマウンドでの堂々たる姿に「(自身は)普段から結構緊張するけれど、福島は試合前でもいつも通り。口だけ。アイツはメンタルが強くてうらやましいです」。
シーズン後半に戦力になれたら
今後は2軍でリリーフ調整を続け、1軍昇格を目指す。「今年は先発だと思っていたので、複雑なのはあるけど、切り替えて頑張ります。1軍のリリーフの人たちが疲れてきたときとか、自分が状態を上げて後半戦くらいから戦力になれたらいいなと思います」。伸びしろは無限大。全ての経験を糧にして、大きく成長していく。