万波中正が今季2度目の猛打賞となる3安打1打点 好相性のマツダで躍動
■交流戦1回戦 日本ハム5-0広島(6月4日、マツダスタジアム)
田宮と揃って猛打賞「うれしい」
日本ハムの万波中正外野手(24)が広島戦に「6番・右翼」で先発し、適時打含む3安打1打点をマーク。広島の好投手・床田寛樹投手(29)に土を付けた。同学年で首位打者を走る田宮裕涼捕手(23)と2人揃って3安打の活躍に「うれしいですね」とニッコリ。5月15日西武戦(エスコン)以来となる猛打賞を、浮上のきっかけとする。
反対方向の意識で四回に適時打
積極果敢にバットを振った。田宮の適時打で先制した直後の四回2死一、三塁。1ボールから床田のツーシームを強振し、打球は瞬く間に左前へ。試合の流れをグッと引き寄せる適時打は「小さく動くボールが多いんで、基本的には反対方向に打っていくような意識ではいきました。結果的にヒットは引っ張りではあったんですけど、その意識がうまくバットに引っかかったかな」と右への意識が奏功した結果だった。
相手投手との対戦が少ない交流戦で心掛けること
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この1本にとどまらず、六回に左前打、九回には右翼への二塁打を放ち、今季2度目の猛打賞を記録。「1打席目もしっかり捕まえてあっち(右方向)に打てましたし、きょうは本当に1日通して内容が良かった」と納得の表情を見せた。相手投手の対戦が少ない交流戦では積極的にいくことを心掛けている。この日は全5打席ともファーストストライクはスイングし、3本の安打を生み出した。
22、23年で2年連続アーチ
マツダスタジアムは相性のいい球場だ。昨年、同球場で行われた球宴では、当時DeNAに所属していたバウラーから本塁打を叩き込み、MVPを獲得。2022年にもオープン戦と交流戦でアーチを架けた。万波自身も「実際、打席から見た景色も好きですね。ロケーションがいい」と心躍らせながら打席へと向かっているようだ。
世代の筆頭がみんなをまくりたい
田宮と水谷瞬外野手(23)が安打を量産するなど、同学年の仲間たちは波に乗っている。世代の筆頭でもある万波が、その波に乗り遅れるわけにはいかない。特に同じ右打者で長距離砲の水谷には「アプローチをすごい丁寧にしながらも、ハードヒットが本当に多い。限りなく理想的に近い打撃のスタイル。そこは本当に参考になる」と一目置く。
「同い年が今みんな試合に出てやっているので、それは本当に刺激になりますし、負けたくないなっていう気持ちにはもちろんなります。まだまだ1年は長いんで、みんなをまくりたいなと思います」と闘志を燃やしている。
1日3本より続けることが大事
この3安打を無駄にしないためにも、あす5日の試合が重要となる。「1日3本というよりは、続くかが大事だと思うので、あした1本ないし、2本なり出たら、少しずつ良くなっていけるかなと思うので、あしたを大事にしたいなと思います」。〝マツダ3年連続弾〟が飛び出すと、視界はさらに開ける。