郡司裕也が広島グルメ食べまくりタイムリー でも一番緊張したのはあの場面―
■交流戦1回戦 日本ハム5-0広島(6月4日、マツダスタジアム)
打率.272まで上昇
日本ハムの郡司裕也捕手(26)が4日、マツダスタジアムで行われた広島戦で〝お好み焼きパワー〟を発揮した。五回2死一塁で中越え適時二塁打を放ち、貴重な追加点をゲット。2試合連続のマルチ安打を記録し、打率は.272まで上昇させた。
シュート狙いも直球にアジャスト
2点リードの五回2死。松本剛がしぶとく中前にはじき返して出塁した。郡司は次の1点が、大きな価値を持つと、踏んでいた。「長打を狙っていました。強い打球を打とうと思って」。狙い球の本命はシュートだったが、直球にアジャスト。打球は外野の頭を越え、3点目が入った。
お好み焼き以外も全部食べました
球団広報を通じて「きのう食べたお好み焼きパワーです」とタイムリー談話を発表。札幌から移動してきた3日夜の食事が活力になっていた。試合後、あらためて「お好み焼きはもちろん広島風で、そばダブル。うまかったです。広島っぽいものが何でもあるお店だったので、がんすから、ウニホーレン、コウネやら、名物は全部食いました」と笑顔で明かした。限られた時間だったが、ご当地グルメを満喫し、身も心もリフレッシュしていた。
個人的なハイライトは2本の安打ではなく…
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七回には左前打を放った。好投手の攻略にも成功し、充実ぶりをうかがわせる。ただ、個人的なハイライトは適時打でも2本目の安打でもなかった。四回無死一、二塁の2打席目だ。
今季初の犠打成功も内心バクバク
ベンチのサインは送りバント。重圧の掛かるシチュエーションも、よどみなくバットを寝かせ、初球のツーシームを転がした。今季の公式戦では初となる犠打成功。平静を装っていたが、内心はバクバクだったそうで「もう、きょうの試合で一番緊張しました。一、二塁ならバントだろうなと思って準備できていたので、良かったです」と大きく息を吐いた。
セ・リーグは変化球で失敗を誘う
慣れない犠打も、中日時代の経験と捕手の読みが生きた。「セ・リーグのバッテリーって、バントのときに変化球で攻めがち。パ・リーグはバントしてくれ、という感じでシンプルに投げてくるんですけど、セは失敗させるようとして投げてくる。そういうのも頭に入っていた」。
本職は捕手で、三塁も一塁も左翼も守れて、長打力があり、小技もできる。中日からファイターズに移籍し、貪欲に引き出しを増やし続ける男は今、欠かせない戦力になっている。