万波オフは爆走で体づくり!700キロ計画始動
700キロ走破でレギュラー奪取だ! 日本ハム・万波中正外野手(21)が23日、千葉・鎌ケ谷の2軍施設で自主トレーニングを行った。オフのテーマに「体づくり」を掲げ、1日約10キロを最低ノルマにキャンプインまでおよそ700キロを走りきることを誓った。1年間戦える強靱(きょうじん)な体をつくり上げ、4年目の来季は全試合フルイニング出場を目指す。
目指すは来季レギュラー奪取で全試合フル出場
オフシーズンの万波は、走って、走って、走りまくる。若手主体の秋季練習を経て、自主練習期間がスタート。早速、息を切らしながら10キロ近くを走り抜き、気持ちよさそうに汗をぬぐった。
「オフの一番のテーマは体力づくり。ランニングの量を増やして、しっかり1年間、走りきれる体力をつけることを一番に考えてやっています」
1日の最低ノルマに掲げるのが、走行距離およそ10キロのコースだ。この日は2軍施設を出て、鎌ケ谷の住宅街を6キロほどジョギング。球場近くの萬福寺にある52段の階段ダッシュを20本こなし、球場に戻り、外野のフェンス沿いで黙々とランニングを繰り返した。
今後は2月の春季キャンプインまで、鎌ケ谷で自主トレを行う予定。このまま1日10キロを走り続ければ、オフの2カ月間で総走行距離は700キロに達する。「なるべく毎日、やるつもり。いけるところまでは突っ走りたいなと思います」と気合十分だ。
プロ3年目の今季は49試合に出場し、持ち前のパンチ力を発揮。プロ初アーチを含む5本塁打を放った。一方、2軍でも65試合に出場し「1、2軍合わせて100試合過ぎたあたりから疲れを感じ出した。まだ、体力的にも足りないところが多すぎる」ことを実感したという。
紺田外野守備走塁コーチの助言もあり、1年間戦い抜く体づくりに着手。「プロに入ってから長い距離を走らなくなっていた。もう1回、体力を付けたい。自主的にしっかり走ろうというのは初の試み」と鼻息は荒い。
ビッグボスこと新庄監督が就任し、来季は新体制となるプロ4年目を迎える。並外れたパワーと強肩が武器の万波は、確実に外野のレギュラー候補に挙がる。
「いま掲げている目標は全試合フル出場。体力がついたら、技術もどんどん上がってくるのかなと思う。体力の不安なく、キャンプなりシーズンに入っていけるようにしたい」
元々ポテンシャルの高さは折り紙付き。そこにシーズンを戦い抜ける体力がつけば鬼に金棒だ。定位置奪取に向けて、万波は全力で走り続ける。
(中田愛沙美)