【プレーバック・写真入り】ルヴァン杯プレーオフラウンド第1戦 札幌1-1富山(6月5日、札幌ドーム)
第1戦は後半に長谷川のゴールで追いつき1-1ドロー
J1北海道コンサドーレ札幌はJ3カターレ富山とルヴァン杯プレーオフラウンド第1戦を行い、1-1で引き分けた。J2時代の2014年以来の対戦。3回戦で長崎をPK戦の末に下して勝ち進んだ札幌は、J2首位・清水、J1昨季王者・神戸と次々強豪を破って勢いのある富山をホームに迎えた。
前半の札幌はFW大森真吾(23)が1トップ、MF田中克幸(22)が1ボランチに入る4-1-4-1の4バックで臨んだ。しかし、好守においてアグレッシブな富山に先手を奪われてしまう。
同8分、右サイドから中央へ出されたボールをDF中村桐耶(23)がカットに行くがクリアしきれず、相手のFW碓井に拾われてそのまま左足シュートを決められて先制を許した。
その後も前半はパスが良い形で回らず、そのまま0-1でハーフタイムを迎えた。後半開始からはFW菅大輝(25)、DF馬場晴也(22)が途中出場。従来の3-4-2-1に戻すと、徐々に札幌は攻撃のペースを取り戻した。
1点リードの富山は選手交代を機に5バックへと変更し、押し込まれたときにはフィールドプレーヤー9人がペナルティーエリア内に引いて守るなど、強力なブロックをつくった。
同15分にはCKの流れから上げた右クロスにDF家泉怜依(24)が頭で飛び込んだが、至近距離のヘッドも相手GKのファインセーブに防がれ、なかなかゴールを割れない。札幌は同32分にDF髙尾瑠(27)をFW出間思努(18)に交代し、さらに攻勢を強めて主導権を握っていった。
すると同36分、左サイドからMF長谷川竜也(30)の家泉を狙ったクロスが相手DFをかすめてそのままゴールに吸い込まれ、ようやく同点に追いついた。最初はオウンゴールと表示されたが、公式記録で長谷川のゴールが認められた。
その後も札幌は攻め続け、後半アディショナルタイムのCK時にはGK中野小次郎(25)も上がって勝ち越しゴールを狙いに行ったが、追加点は奪えずに1-1ドローのまま第1戦は終了した。
■札幌のプライムラウンド進出条件
第1戦を引き分けた札幌は、第2戦で勝利すればプライムラウンド進出が決定する。第2戦も引き分けた場合は、前後半各15分の延長戦を実施し、それでも勝敗がつかない場合はPK戦で決着をつける。90分間で敗れた場合は、その場で敗退が決まる。
■後半15分に惜しいヘディングシュートを放ったDF家泉怜依(24)
「ああいうセットプレーで1本貢献できればという思いがあって。しっかり決めきれるようになれれば自信になると思うので、(今度は)決めきりたいです。(次戦に向けて)次は自分の特長を生かしたプレーをして、何とかゼロに抑えて、点を取って勝ちたい」
■左右のサイドでフル出場を果たしたMF原康介(18)
「僕たちがボールを持つ時間が多い中で、1点しか決められなかったというのは課題だと思います。でも1-1という最低限の結果というのは残せて、次につなげることができた。次はアウェーですけど、絶対に勝たないといけないと思うので、今日は厳しいゲームでしたけど、次に切り替えていきたいです」