ファイターズ
《ハム番24時》6月6日
試合前練習で、珍しい光景を目にした。なんとホームベース脇に、清水雅治ファーム総合コーチ(59)の写真が立て掛けられていた。内野の送球練習での一コマだ。
普段はペットボトルを置いて的代わりにしていた。選手の送球が写真近くに構えた捕手のキャッチャーミットに吸い込まれていく。
発案者は江越大賀外野手(31)。「阪神時代にもやっていた」そうだ。段ボールで写真立てを作り、清水コーチの顔写真を貼り付けた。効果はてきめん。「みんな行く行く」とストライク送球を連発した。
江越は外野手のため、その練習には参加しなかったが「僕なら情が入って投げられない」と舌をぺろりと出した。
当の清水コーチは「大賀を蹴飛ばしてやりましたよ。でも面白みを持って練習をやっている。いいんじゃないですか」と太っ腹なところを見せた。
SNSでもプチバズりした話題の写真。チームの声出しの時は、ベンチで江越が掲げ、気勢を上げた。江越は「なんか遺影みたいだった。もっとかっこいい写真にすればよかった」と反省の色はなし。