達孝太 2軍で五回途中3失点も着実に成長 稲葉2軍監督も高評価
■イースタン・リーグ9回戦 ロッテ4ー9日本ハム(6月6日、鎌ケ谷スタジアム)
今季9度目の先発 順調なスタートを切ったが…
身長194センチの本格派右腕・達孝太(20)が、もがいている。2軍で今季9度目の先発。四回まで1安打無失点も、五回1死から四球を皮切りに4連打を浴び途中降板。3失点と無念の結果に終わった。
四球からほころび 4連打で降板
一回、先頭打者を三振に切って取り順調なスタート。一、二回と3人で仕留め、波に乗ったかに思えた。ところが五回に一気に崩れた。「テンポ良く投げられていたけど、流れに乗れなかった。丁寧に投げようと意識したけど、うまくいかなかった」。ただ、試合後の表情は普段通り。サインを求める鎌ケ谷のファンに快く応じ、笑みがこぼれた。
結果よりも内容を重視 稲葉2軍監督「良い段階にきている」
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最終的には結果につながらなかったが、感触は良好だ。稲葉篤紀監督(51)は「きょうは曲がる系の球が非常に良かった。コントロールを含め、しっかり自分を操れていた。(五回に崩れたのは)経験という意味でまだまだ。長いイニングを投げ始めたところ。僕はそんなに心配していない。一つ一つステップアップという意味でね。非常に良い段階にきている」と心配は無用だ。
本人も納得 フォークボールで3奪三振
MAX155キロの速球の持ち主が、この日148キロ止まり。「今までなら、無理にでも速い球を投げようとしてコントロールを乱してきた。でもきょうは150キロは出ないなりに割り切ってコントロールを意識して投げられた」という。
変化球で詰まらせ、テーマの一つだったフォークボールで三振を3つ取ることができた。「狙い通り取れました。手応えはいいです」と一歩前進した。
「1軍に上がるなら、15勝挙げられる投手になってから」
2021年のドラフトで1位指名を受けて入団した期待の戦力だ。自律神経の測定器で疲労度を計測。トレーニングに生かし、自らの投球データーを分析するなど地道な努力を続けている。
「まだまだ1軍には遠い。1軍に上がるなら、15勝挙げられる投手になってから。それを目標にどん欲に鍛えていきます」と自らに言い聞かせた。