水野達稀 リーグトップ独走となる今季7本目の三塁打 「右中間に抜けたら、全部狙うつもりで走っている」
■交流戦3回戦 日本ハム1-3広島(6月6日、マツダスタジアム)
「2番・遊撃」で先発 七回の第3打席で持ち味発揮
三塁打トップを快走! 日本ハムの水野達稀内野手(23)が「2番・遊撃」で先発し、七回の第3打席で今季7本目の三塁打をマークした。
5日の広島戦では4打数無安打に終わり、連続試合安打は「12」で途切れたが、持ち味の長打を放ち、好調ぶりをアピール。今季つかんだ定位置はもう譲らない。パンチ力のある打撃で、交流戦後半もダイヤモンドを駆け巡る。
水谷の右犠飛で生還 0封負けに待った
白球が外野の間を抜けると、水野のスピードはグングンと加速した。先頭で迎えた七回、そこまで無得点に封じられた広島の先発・九里のスライダーを強振。勢いよく飛び出した打球は右中間を破った。
「右中間に抜けたら、全部三塁打を狙うつもりで走っている」と三塁を陥れ、続く水谷の犠飛でホームを踏んだ。
プロ野球記録も夢じゃない! シーズン18.89本ペース
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三塁打は早くも7本目。2位の楽天・辰巳に3本差をつけ、リーグトップをひた走っている。143試合換算では18.89本ペースとなり、NPBのシーズン記録となる「18」を狙える勢いで量産している。
「(三塁打数は)別に気にしてはないです。(外野の)間を抜いたからには一つでも先を狙いたいので、その結果かなと思います」
高い対応力も披露 狙い通りに変化球を捉えた
セ・リーグ球団と対戦すると、相手バッテリーが変化球で攻めてくる傾向が強くなった。この日の三塁打も捉えたのは曲がり球。「変化球を狙った中で一発で仕留められた」と対応力も見せた一撃だった。
信条は強いスイング 「当てにいかないように」
171センチと小柄ではあるが、ぶれない心が今の結果を生み出している。「しっかり振って、自分のスイングでボールを飛ばすのが持ち味。ちゃんと振って打ちたい」と入団時から一貫して、ボールを呼び込んで強く振ることにこだわってきた。
数字が落ちてくると目の前の結果にとらわれがちだが「当てにいった方が、僕は良くない結果が多い。成績が落ちてきたら当てにいっちゃうんですけど、極力当てにいかないようにはしています」と常に強いスイングを心がける。
神宮で仕切り直しだ! ヤクルト3連戦へ気持ち新た
今カードは先勝しながらも連敗を喫し、今季初の2カード連続負け越しとなった。ただ、勢いのある今の日本ハムに悲壮感はない。
水野も「負け越しはしたんですけど、まだへこむ時期じゃないので、あしたからまたリセットして、毎カード勝ち越せるようにやっていきます」と力を込めた。7日から舞台は神宮に移る。力強いスイングで、ヤクルト投手陣を粉砕する。