【’24ドラフト道産子有望株】⑧亜大の152キロ右腕・北嶋洸太投手 憧れの日本ハム伊藤大海を追って
高校では日本ハム根本のライバル
今秋のドラフト会議で指名が期待される選手を先取りする「’24ドラフト道産子有望株」第8回は、亜細亜大の152キロ右腕・北嶋洸太投手(4年)。駒大苫小牧高時代は、苫小牧中央高の根本悠楓投手(21、日本ハム)との激闘を何度も演じた。亜大に進学後、昨年までの3年間で公式戦登板は5試合にとどまったが、今年から投手キャプテンにも就任し、春季リーグ戦では7試合に登板。2勝を挙げ、防御率は2・81を記録した。148キロだった球速も152キロまで伸ばし、右肩上がりの成長曲線を描いている。東都大学野球での実績はまだまだ乏しいが、滑り込みでのプロ入りを目指すため、秋季リーグ戦でのアピールに燃える。
冬トレが奏功して最速2キロ更新
確かな手応えをつかんだ春だった。4月10日の日大戦に先発し、自己最速となる150キロをマークするなど、5回無失点の好投でリーグ戦初勝利を挙げた。さらにその後のリーグ戦では最速を2キロ更新。北嶋は「自分が思っていた以上には結果が出てるかなと思います。150キロを目標にずっとやっていて、それを超えられたのはとてもうれしかったです」と充実ぶりをうかがわせた。冬の間にウエートトレーニングやランニングを重点的に行い、体をつくり直したことが奏功。「やってきたことがしっかり結果として出てきている」とうなづく。
投手陣まとめ役は〝密〟を重要視
今年から投手キャプテンに就任し、投手陣をまとめている。3年生までの実績はなかったが「プレッシャーは特になかったです」とキッパリ。「自分の態度一つで大きく左右されると思うので、打たれても打たれていなくても、常に同じ姿を見せていけたら」と背中で引っ張る覚悟を示した。選手一人一人と向き合うことも意識。「1対1で喋った方が気持ちも伝わりやすい」と密なコミュニケーションを重要視する。
高校で負けなかった根本が侍へ
駒大苫小牧高時代は根本と何度も投げ合った。公式戦では全て勝利したが、根本は一足先にプロ入りし、侍ジャパンにも名を連ねるほどの活躍を見せている。かつてのライバルに「いい刺激になっていますし、負けられない」と闘志を燃やしている。