札幌MF近藤友喜が日本大の先輩・金子拓郎と1年ぶり再会 右サイドの後継者がアドバイス授かる
■6月7日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
9日にルヴァン杯PO第2戦
前日をオフに充てた北海道コンサドーレ札幌は、9日のルヴァン杯プレーオフラウンド第2戦アウェー富山戦(富山)に向けて練習を再開した。ホームで行われた5日の第1戦(1△1)に長時間出場した選手はリカバリーメニューを、それ以外のメンバーはパス練習や8対8のミニゲームなどを行った。MF近藤友喜(23)が、現在来札中の日本大学の先輩・MF金子拓郎(26)との再会を糧に、さらなるレベルアップを目指す。
金子が札幌の2試合&練習を見学
昨夏に札幌からクロアチア1部ディナモ・ザグレブに期限付き移籍した金子は、初年度のシーズンを終えて現在帰国中。東京V戦、富山戦と、札幌の試合をスタジアムで観戦し、この日は宮の沢にも顔を見せていた。
プロの指標となった先輩の目を真っすぐ見られなかった
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そんな金子と、近藤は東京V戦前日に昨年4月29日のアウェー横浜FC戦(4〇1)以来約1年ぶりの再会を果たしたが、札幌の宿泊先を訪れた金子に対して、そのときには胸を張ってあいさつをすることができなかったという。「金子選手がいなくなって僕が来て、なかなか勝てなくて降格圏にいるという現状で。真っすぐ目を見て『お疲れさまです』というふうには言えなかったです」と、そのときの胸中を口にした。
東京V戦では今季2点目をマーク
だが金子との再会が刺激となったのか、その東京V戦で近藤は奮闘を見せた。右サイドで先発出場を果たすと、相手選手に対して再三ドリブル突破を仕掛ける姿勢を披露。後半1分にはMFスパチョーク(26)の右CKを頭で合わせて今季2得点目をゲットするなど、90分間にわたって戦う姿勢を見せ続けた。
「アドバイスは内緒です」
札幌に戻ってきてから、改めて金子と会話を交わす機会があり、その際に先輩から貴重なアドバイスを受けたそうだが、その内容については「僕がもらったアドバイスなので内緒です」とのこと。大学時代に「ここまでならないとプロになれないんだな」と刺激を受けた憧れの先輩からの教えを胸に、先輩が戦い続けた札幌の右サイドで、背番号33がその後継者として、今後の戦いでさらなる輝きを放ってくれるはずだ。
第1戦で思ったことを試合で表現
第1戦から数人のメンバーの入れ替えが予想される敵地での第2戦。近藤もまたプライムラウンド進出を懸けた一戦に向けて、臨戦態勢を整えている。「結果が分かりやすいので。勝てば良い。(札幌ドームの)試合を上から見ていて思っていたことがいろいろとあるので、ピッチの上で思ったことを表現できれば。(勝てれば)チームの雰囲気も良くなっていくと思うので、次に進めるように頑張りたいです」。金子がプロ選手として札幌に在籍した2020年から23年まではルヴァン杯で3度ベスト8に進出している。尊敬する先輩に肩を並べ、さらに先輩がたどり着けなかったその先へと進むため、近藤が勝利をつかみ取るべく富山の地へと乗り込む。