札幌MF荒野拓馬主将が〝特別な場所〟富山でルヴァン杯8強入り決める!(予想スタメン付き)
■6月8日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
北海道コンサドーレ札幌は、9日のルヴァン杯プレーオフラウンド第2戦アウェー富山戦(富山、午後2時キックオフ)に向けて午前練習を実施。チームミーティングの後、11対11やセットプレー練習などで最終調整した。練習後、遠征メンバーは敵地へ向かった。左ハムストリング肉離れで戦線離脱していたMF浅野雄也(27)が、全体練習に部分合流した。
左もも肉離れの浅野が部分合流
勝利すれば2年連続でのルヴァン杯8強入りが決まる大事な一戦。キャプテンMF荒野拓馬(31)が、思い出の地での決戦に向けて意気込みを語った。
「チームでまとまって勝ちたい」
1-1のドローに終わった5日の第1戦(札幌ドーム)から3日。最高気温27度と汗ばむ陽気の中、札幌イレブンは気温にも負けない熱量を持って、8強進出が懸かる決戦への最終リハーサルを行った。練習後荒野は「本当に負けられない。チームでしっかりとまとまって勝ちたい」と勝利への思いを口にした。
天皇杯、リーグ戦につなぐためにも
リーグ戦17試合を終えて2勝5分10敗。リーグ3戦勝ち無しで現在最下位に沈むチームは、浮上のきっかけをつかめないでいる。状況を打破するためにも、この一戦から反攻の口火を切りたいところ。荒野も「目の前の試合に勝って勢いづけていきたいので、しっかり勝利を収めて、次の天皇杯、リーグ戦につなげていきたい」と意気込む。翌週に控える天皇杯(12日、札幌ドーム)、そして大事な京都とのリーグ戦(15日、サンガS)に向けて、必勝態勢で敵地へ乗り込む。
「今言われて思い出しました」
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試合が行われる富山県総合運動公園陸上競技場は、荒野にとって特別な意味を持つ舞台だ。2010年10月24日に行われたJ2リーグ戦。当時札幌U-18に所属していた荒野は、2種登録選手として自身初のトップチームでのベンチ入りを果たすと、後半アディショナルタイム3分にMF砂川誠(46、現札幌コーチ)に代わってピッチイン。当時のクラブ最年少記録となる17歳187日でJリーグデビューを果たした。当時のことを尋ねると「今言われて思い出しました」と苦笑いを浮かべたが、ここまでJ1・J2通算で324試合に出場している荒野が第一歩を踏み出した地で、再び自身の、そしてサポーターの記憶に刻まれるような快勝劇を演じたいところだ。
キャプテンは富山戦4勝1敗と好相性
そのデビュー戦を含め、荒野は過去の富山戦に5試合に出場して4勝1敗、1得点と好相性を誇る。両チーム共にJ2に在籍していた14年10月19日のアウェー戦(2〇0)以来、実に10年ぶりとなる対戦だが、今回も相性の良さを生かして勝利をつかみ取りにいく。「この間のルヴァン杯では、普段なかなかリーグ戦に出られない選手たちがアピールしていた。自分たちも負けていられないので、しっかりと結果を出していきたい」。ルヴァン杯8強入り、そしてその先の戦いへ。キャプテンが流れを変える1勝をデビューの地でつかむ。
■札幌のプライムラウンド進出条件
第1戦を引き分けた札幌は、第2戦で勝利すればプライムラウンド進出が決定する。第2戦も引き分けた場合は、前後半各15分の延長戦を実施し、それでも勝敗がつかない場合はPK戦で決着をつける。90分間で敗れた場合は、その場で敗退が決まる。