水谷が10試合連続安打! 交流戦首位打者キープも「そんなにうまいこといかないのが野球」
■交流戦2回戦 日本ハム3-6ヤクルト(6月8日、神宮)
マルチ記録し交流戦打率.514
日本ハムの水谷瞬外野手(23)が8日、神宮球場で行われたヤクルト戦に「3番・左翼」で先発出場。2安打1打点と気を吐き、攻撃陣を活気付けた。交流戦打率.514は両リーグを通じてトップの成績。絶好調のバットで、力強く打線をけん引している。
好調の要因に打順は関係ない
3試合連続でクリーンアップを務めた水谷が、またしても快音を響かせた。前夜に一発を放った勢いそのままに、この試合でも二塁打を含むマルチ安打を記録。連続試合安打を10に伸ばし、存在感を示した。
「中軸を打たせてもらえるのはありがたいこと。でも、自分の中ではそんなに打順は意識してなくて、どこに入ってもやる仕事は一緒。(好結果は)たまたまです」
〝交流戦3冠王〟が射程圏も 「全部タコったら変わってくる(笑)」
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
交流戦突入のタイミングから確変状態が続いている。12球団トップの打率をはじめ本塁打、打点の打撃3部門で堂々と上位に名を連ねている。
〝交流戦3冠王〟を射程圏内に捉える若き大砲は「そんなにうまいこといかないのが野球だと思う。まだ8試合あって、そこで全部タコったら変わってくる(笑)。そこは意識せず、一緒の気持ちでやっていきます」と、表情を引き締めた。
1プレーの重みを大切に
試合に出る喜びと、出られないもどかしさを知るから、1プレーの重みを大切にする。ソフトバンクに所属した昨季は、ファームで83試合を経験。巨大戦力を有するチームの中で順調に出場試合数を伸ばしたが、いつも心に危機感を抱いていた。
「前半戦は打てなかったら、次の日に出られなかった。(試合の)途中でも、打てなかったら2打席で交代したこともあった。僕みたいなタイプが代打を送られるのは本当に悔しいこと。試合に出られるのは当たり前じゃない。体がしんどくても、どこか痛くても関係ない。そういう気持ちでやっています」
数字は1年間終わってから
出場機会を求めるハングリー精神が、日々の活躍の原動力になっている。「1年前のことを考えたら、今は本当にその日、その日に感謝してプレーできている。数字は二の次で、1年間終わってみて、どうなるかだと思う。一日、一日を大事にやっていくだけです」。謙虚にどん欲に、打席内でベストを尽くす。