高校野球
2024/06/12 06:00

春季全道8強の札幌国際情報に強力援軍 2年連続準V時のエース原田航介が臨時コーチに

19年と20年独自大会の南大会決勝に出場した札幌国際情報の元エース・原田航介(左)と現エースの今村壮吾主将が支部開幕に意気込んだ

札幌支部予選の組み合わせ決まる

 甲子園開業100周年の節目を迎える全国高校野球選手権大会(8月7日開幕、阪神甲子園球場)への切符を懸けた、札幌支部予選の組み合わせ抽選会が6月11日に市内で行われた。春季全道8強の札幌国際情報は、教育実習で帰省中の19年南北海道準Vエース・原田航介投手(日体大4年)が〝臨時コーチ〟に就任。29日の2回戦で札幌白石、札幌新陽の勝者と対戦する。

今村主将が進学決めたきっかけ

 創部30年目の公立の雄に、期間限定で強力な援軍が加わった。原田は19年に3季通じて初の南大会決勝に進出。コロナ禍で甲子園大会が中止になった独自大会でもエースで4番、主将として2年連続で決勝に導いた。その時以来の一人3役を担う今村壮吾主将(3年)は、当時の決勝を見て同校への進学を決意。春は体調不良で不在だったが、すでに復調。「勝ち方、何をしないといけないのかを分かっている。自分たちはそれを超えて優勝を目指さないといけない。プラスアルファして、自分たちの力も出し切れたら」。26日まで滞在予定の原田は「4年生の秋も選手としてプレーするので、練習しながら何か少しでも伝えられることがあったら」と強豪大での経験を母校に還元する。

2019年の南大会準決勝・東海大札幌高戦に登板した札国際情報の原田

 

過密日程のトーナメントに一石

 原田の存在は当時の過密日程のトーナメントに一石を投じた。2年生エースとして臨んだ19年の南北海道大会では、2回戦の北海戦で、当時1年生のソフトバンク・木村大成投手(20)に投げ勝ち、準決勝では東海大札幌高を撃破。2連覇を狙う北照との初の決勝戦では、九回裏に2点差を追い付き、延長十四回の死闘を演じた。原田は札幌支部1回戦から南大会決勝まで6試合全てに先発し、同2回戦の北海戦を除き5試合で完投。惜しくも敗れ甲子園を逃したが「僕は2年生だったので、次の夏だなと、北照の校歌を聞いてる時に感じていた」と雪辱を誓った。

〝ラストサマーで雪辱〟誓ったが…

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