コンサドーレ
《こぼれ球》DF大﨑の練習参加で思い出すあの人、あの時
8日から北海道コンサドーレ札幌の練習に参加しているDF大﨑玲央(32)。最初にこの練習参加の話を聞いたとき、ふと2011年に所属先がない状態で札幌の練習に参加して契約を勝ち取った岡山一成さん(46)と同じシチュエーションだな、ということが頭に思い浮かんだ。
そしてその次に思ったのは「岡山さんもこれぐらいの年齢じゃなかったっけ?」ということ。調べてみると、4月24日生まれの岡山さんが6月末に加入した際の年齢は33歳。そして大﨑も7月8日が誕生日ということで、今年が33歳の年。偶然にしては出来過ぎだと思うのは、記者の妄想の行き過ぎだろうか。
大﨑が札幌に加入するかどうかの結論は今後出ることになるが、赤黒縦縞のユニホームに袖を通す日が来た際には、チームを活性化させる存在となってくれることに期待したい。
11年の札幌は、岡山さんの加入が決定した時点でJ2の20チーム中10位。昇格争いからは一歩も二歩も後れをとっていた状況だったが、岡山さんのピッチ内外での貢献もあって、最終的には3位に滑り込んだ。どんな状況でも決して諦めることなく仲間が一丸となって戦うことの大切さを、昇格という結果で見事に証明してみせた。
現在もまたチームは苦しい状況に追い込まれているが、その状況を打破する答えこそ、あのときの札幌が持っていた一体感という力にあるのではないだろうかと個人的には思っている。大﨑の練習参加はそんなことを思い出させて、考えさせてくれた出来事だった。