ファイターズ
《ハム番24時》6月10日
先日、鎌ケ谷で行われた2軍戦を取材していると、試合前にこんなシーンを見かけた。外野でキャッチボールをしていた根本に、稲葉2軍監督が笑顔で近づく。声をかけられた左腕の表情がみるみる明るくなっていった。
練習後、どんな会話をしたのか根本に聞いてみた。指揮官がかけてくれたのは「ちょっとずつ良くなっているよね。こういうこともあるから」という前向きな言葉。前日に中継ぎで失点し「めちゃくちゃ」落ち込んでいただけに、「やっぱり気持ちが楽になりますね」と不安が消えたという。
侍ジャパンも経験した高卒4年目左腕だが、今季は思うように調子が上がらず、苦しんでいる。「清水(2軍総合)コーチもよく声をかけてくれるんですよ。技術的なことは教えられないけれど、何かあったら言えよって」。話を聞いていて、素敵な関係だなと思った。