福田俊 名誉挽回の1回パーフェクト投球 1軍再昇格へ準備着々
■イースタン・リーグ5回戦 西武5ー2日本ハム(6月11日、鎌ケ谷スタジアム)
5番手でラスト九回に登板 圧巻の3者凡退
日本ハムの道産子左腕・福田俊投手(27)が九回に5番手で登板。1回を3人でピシャリと切って取った。
前回9日の巨人戦で1回持たずの⅔回で4失点と乱れた。5日のロッテ戦でも1回1失点と不安定な投球を繰り返してきたが、この日の完璧な投球で上昇気流に乗った。
これぞ道産子左腕のピッチング! 小気味良く10球で料理
先頭打者を2球で追い込み、2-2から最後は144キロの直球を外角低めに決め、空振り三振に仕留めた。ストライクを先行させる小気味いい投球。10球で3人を料理した。
同じてつは踏まない 「悪い時でも、こういう投球ができればいい」
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
前回の巨人戦では1安打3四死球で4失点と散々だった。「力みからバランスを崩してしまった。修正できなかった。その反省をきょうの試合で生かしたかった」。体重移動に難があった。「ちゃんと移動する前に投げていた」。微妙な差だが、この日は修正できた。
ストライクを先行させ、コーナーを攻めた。「調子悪い時でも、こういう投球ができればいい」
昨季は1軍で29試合連続無失点の球団タイ記録
自信も回復だ。身長171センチ、73キロ。体は大きくないが、その分、制球勝負で挑む。昨季、1軍で29試合連続無失点の球団タイ記録をマークした。今年も貴重な左の中継ぎ候補として期待されていた。だが、オープン戦7試合に登板し7回5失点、防御率6.43と低迷。2軍スタートとなった。4月に1軍昇格したものの、2試合2回無失点の内容だったが、2軍に降格した。
ただ、腐らなかった。「割り切るしかない」と自らを奮起させた。稲葉篤紀監督(51)も「真っすぐもいつもと比べ、戻ってきた。もうちょっとかな」と期待する。
狙うはもちろん1軍復帰 「やるしかない」
星槎道都大からドラフト7位で入団。今季で6年目を迎えた。「1年1年が勝負。やるしかない」。このままでは終われない。