コンサドーレ
2024/06/12 22:25

【プレーバック・写真入り】天皇杯2回戦 札幌3-1栃木シティ(6月12日、札幌ドーム)

試合後、サポーターに挨拶をする札幌イレブン=撮影・松本奈央

金健熙が先制弾 出間が追加点

 北海道コンサドーレ札幌は天皇杯2回戦で栃木県代表のJFL・栃木シティと対戦し、3-1で勝利。7月10日に行われるJ2山形との3回戦へと駒を進めた。

 札幌はシーズン開幕後の3月下旬に途中加入したGK児玉が移籍後初出場初先発。その児玉が、持ち味とする足元の技術をいきなり披露したのが、前半9分の先制の場面だ。自陣の高い位置でボールを持つと、右サイドのスペースに走り込んだMF田中宏武にピンポイントでロングフィードを通す。ボールを受けた田中宏からのクロスに、ゴール前へ走り込んだFW金健熙が合わせて栃木Cゴールへとたたき込み、今季公式戦初ゴールをゲット。児玉が自ら起点となって先制点を演出した。

 次にスコアを動かしたのも札幌だった。同16分、再び田中宏が右サイドからクロスを上げると、ゴール前で金健熙が落としたボールに反応したのはFW出間。相手GKとの1対1の場面で冷静にシュートを押し込んで追加点。こちらも今季公式戦初ゴールとなった出間の得点で、札幌がリードを2点に広げた。

 札幌はその後も同26分にDF家泉が、そして同40分には出間が惜しいシュートを放つが、惜しくも3点目を奪えない。すると同アディショナルタイム3分にミスからボールを失い、栃木CのMF表原にヘディングシュートを決められて失点。2-1で前半を折り返した。

 後半に入っても児玉が好守で見せ場をつくる。後半10分、相手ディフェンスライン裏を突いたMF小林に、再びピンポイントのロングフィードを通す。ボールを受けた小林が相手GKの位置を見て放ったループシュートはわずかにゴール左へと外れたものの、ゴール裏の札幌サポーターからは小林、そして児玉を称えるコールが送られた。直後の同12分には、札幌ゴール前で栃木Cの選手にシュートを打たれるるが、児玉が体を目一杯伸ばしてのジャンプでパンチング。好セーブによって、あわや同点の場面を防いだ。

 同20分、札幌に待望の追加点が生まれた。右サイドからのクロスをゴール前の小林が頭で落とすと、左サイドでボールを受けたMF原が角度の無いところからグラウンダーのシュート。原の右足から放たれたボールは相手選手の足元をすり抜けて、見事に栃木Cゴールへと吸い込まれた。原の今季公式戦3点目となるゴールで、札幌が勝利に大きく近づく3点目をつかみ取った。

 その後も札幌は攻撃の手を緩めることなく、再三栃木Cゴールへと迫る。4点目こそ奪えなかったものの、そのまま3-1で試合終了。ジャイアントキリングを許すことなく、3回戦進出を決めた。


加入後初出場初先発。札幌での初陣を勝利で飾ったGK児玉潤(26)
「(勝利という結果に)正直ほっとしている。今は自分の武器をチームの力につなげたいと思っている。リーグ戦はまだまだ厳しい状況が続くが、その中で今日自分がピッチでこういうパフォーマンスをできたことは、監督に対しても良いアピールになったと思う。リーグ戦で自分に出番が回ってきたときには、しっかり結果につなげていきたい。あとはやはり質の部分をもっと上げていかないと、と改めて感じた」

前半、シュートをセーブするGK児玉

 

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