今川優馬 1軍再昇格へ奮闘中 ファンのために愛妻のために
■イースタン・リーグ6回戦 西武4ー1日本ハム(6月12日、鎌ケ谷スタジアム)
「1番・右翼」でスタメン出場 先制のホームを踏むも快音は響かず
日本ハムの今川優馬外野手(27)が「1番・右翼」で先発出場した。道産子長距離砲は1打席目に二失で出塁し、先制のホームを踏むも4打数無安打と結果を出せずに終わった。
二回1死満塁の絶好機で遊ゴロ併殺 「状態が悪かった」
今川のバットから快音が聞かれなかった。絶好機が訪れたのは二回だ。一死満塁で打席に立ったが、外角低めの直球を引っかけて最悪の併殺に打ち取られた。
「力んだわけじゃない。状態が悪かった。頭が突っ込み、その分ボールの上っ面を叩いてしまった」と悔い、その後も立て直せなかった。
5月に1軍昇格もわずか6試合出場で降格
プロ4年目。2022年には1軍で94試合に出場し10本塁打を放った。昨年は4月に自打球で左すねを負傷。長期離脱するなどキャリア3年で初めて本塁打0に終わった。
今季は2軍でのスタート。31試合で打率.338の3本塁打21打点の成績を挙げ、5月に1軍昇格。ただ、6試合で19打数4安打の打率.211と猛アピールとはいかず、再び2軍落ちした。
打棒復活へフォーム修正 徐々に効果が
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再浮上を懸け、フォームの見直しを図った。「2年前まで届いていた低めの変化球に届かなくなっていた。重心を低くし、バットを寝かせてみた」。三振が減り、効果は出てきたが、まだ発展途上の段階にある。
札幌にいる愛妻とは〝別居生活〟「頑張る源にしたい」
昨年暮れに2歳年下の一般女性と結婚した。新居は札幌。今は妻が1人で守る。
「離れ離れで‥。僕は野球に打ち込めるので気を紛らわせることができますけど、妻は寂しい思いをしていると思います」。いつまでも1人にするわけにはいかない。「頑張る源にしたい」と願う。
変わらぬファンサービス このままでは終わらない!
鎌ヶ谷には今川を推すファンが多い。「今川のおかげでチームが明るくなった」とスタンドから見守るファンたちは証言する。この日も試合後、ファンには笑顔で対応。「タコ(無安打)だっただけに顔向けできないところもありますけど、なかなか球場に来られない人もいるし、こういう機会を喜んでもらえるよう、絶対にスルーはしない」とファン思いの一面を見せる。
ファンや妻のためにも今は、我慢のしどころ。絶対にはい上がってみせる。