高校野球
札あすかぜ・河上監督×駒苫・佐々木監督 甲子園監督同士の〝友情〟で合同練習が実現
今春、札幌あすかぜの野球部監督に就任した、元北照の河上敬也監督(65)が6月12日、駒大苫小牧を招いて合同練習を行った。札幌あすかぜの部員は4人で、春季札幌支部大会に4校連合チームで出場し2勝。合同練習では実戦形式の守備や打撃練習でたっぷり汗を流した。昨夏は単独出場で1勝したが、今年は連合チームの一員として26日の札幌支部1回戦で北広島と対戦する。
駒苫の主力30人と札幌北斗の5人も参加
今回の合同練習は、5月に河上監督から駒大苫小牧・佐々木孝介監督(37)に合同練習を依頼して実現した。平日は河上監督と4人で練習しているグラウンドに、駒大苫小牧の主力30人が参加。連合を組む札幌北斗の5人も参加した。きびきびとした動きで効率よくどんどん進んでいく練習に圧倒されながらも必死でついていった連合のメンバー。春はエースを務めた札幌あすかぜの高田樹生投手(3年)は「駒大苫小牧さんは、みんな気迫があったし、声も出ていた。プレー一つ、一球一球に気持ちが入っていた。ぼくらも見習いたい」。短い時間ではあったが、大いに刺激を受けた。
野球がつなぐ縁で交流広がる
2人の指揮官の交流が生まれたきっかけは、2年前の夏で札幌あすかぜの監督を勇退した川村裕前監督(62)の存在だ。佐々木監督の現役時代に、香田誉士史元監督(53)と当時、深川東で監督を務めていた川村前監督の間に交流が生まれ、2年前には佐々木監督がチームを率いて札幌あすかぜで合同練習を行うなどしていた。また、佐々木監督は2013年秋と14年夏に甲子園を懸けた決勝で、河上監督率いる北照に敗れていた。そこへ川村前監督の息子が河上監督の北照時代の教え子だったことから、佐々木監督から川村前監督経由で河上監督にアドバイスを求め、両者の交流が生まれていた。