ファイターズ
2024/06/12 22:40

《岩本勉のガン流F論》伊藤のピッチングが思い起こさせたリリーバーとの固い絆

■交流戦2回戦 中日0-7日本ハム(6月12日、エスコンフィールド北海道)

伊藤のピッチングに文句なし

 伊藤大海の完封に尽きる。しかもマダックス。言うことなしだ。それを実現させた完封キャッチャーの田宮は縁の下の力持ち。一回、自らのバットで先制点をもたらした。これだけでも乗っていけるのだが、その後の万波の3ランで一挙4点。これが大きかった。

大胆なリードを貫いた田宮 秀逸だったパッケージ

 二回以降、田宮は大胆にリードすることができていた。細川や中田ら右打者に対してインサイドにツーシーム、シュート。そして一転、外へスライダー、スイーパー。このパッケージが効果抜群だった。懐→懐からの外スライダー。バッターからしたら、「どっちが来るの?」。内角の残像を効かせ、外のボール球で勝負。秀逸だった。

求められているものを理解していた道産子右腕

 田宮の要求通りに事を運ばせた伊藤の状態は今季ナンバーワンと言い切ってもいい。凜(りん)とした姿で、マウンドにどっしりと立ち続けた。自分に求められているものは何か。それが十分に理解できていたように思う。

こんな光景は珍しい 放送席から一望できたブルペンで!?

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