【一問一答】伊藤大海 エスコン初完封&マダックス達成 「いい形で投げきれた」
■交流戦2回戦 中日0-7日本ハム(6月12日、エスコンフィールド北海道)
日本ハムの伊藤大海投手(26)が中日戦に先発し、今季初、そしてエスコンフィールド北海道で自身初めての完封勝利を挙げた。98球を投げて散発3安打の無四球と安定した投球内容。100球未満の完封勝利「マダックス」も達成した。開幕投手を務め、責任感の増した背番号17が連敗中のチームを救った。ヒーローインタビューと試合後の一問一答は以下の通り。
【ヒーローインタビュー】
―今、お立ち台から見えている景色は
「最高です!」
―きょうの投球はどのへんが完封、マダックスにつながったか
「前回の広島での登板、あそこから本当にチームの流れを悪くしてしまったという責任感もすごくありましたし、そのままズルズル、あした福島蓮が余計なことを考えずにいけるように、きょう思い切って最後まで投げようという気持ちでマウンドに立ったので、それができて良かったです」
―九回には登場曲も流れた。どのような気持ちでマウンドへ
「エスコンフィールドで初めて、あの演出をさせていただいて、より気持ちも引き締まりましたし、絶対勝つんだっていう、絶対ゼロで帰るんだっていう気持ちで最後、投げてました」
―一回にはバッテリーを組む田宮の適時打も
「本当に裕涼はいつも打ってくれますし、自信満々にサインを出して引っ張ってくれるので、これからも付いて行きたいなと思います」
―最後にメッセージを
「本当に最後の最後まで試合を見てくださってありがとうございます。ここからチームがいい流れに乗っていくと思いますので、あしたも応援よろしくお願いします!」
【試合後の一問一答】
―マダックスは経験あるか
「ないっす。たぶん、この先もないっす」
―投球を振り返って
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「ストライク先行でいけましたし、前回の登板で本当に責任を感じてましたし、いい形で投げ切れて良かったなと思います」
―中田への決め球はスイーパーか
「そうですね。スイーパーがいい感じに低めに逃げるように行ってくれたので、スイーパーとしての精度としてはアレですけど、スライダーっぽい感じであれは良かったかなと思います」
―中田を3打数無安打に封じた
「本当にいつ一発出てもおかしくないなっていうスイングをされていたので、神経を使いましたし、その結果いいところにボールも集まったので、良かったかなと思います」
―真っすぐも今季最速の151キロを記録
「スピードもそうですけど、ライン出しがすごく良かったのかなっていうのはありましたし、なんとなく自分の思った通りのところに強いボールを投げられたのかな。それが最初から最後まで集中力を持ってできたので、次回もそういうピッチングができたらなと思います」
―変化球も生きてくる
「そうですね。きょう結構、スライダーのボール球も振ってくれたので、そういうところがすごく大きいと思いますし、やっぱりストレートがピッチャーの軸というか、それがあっての変化球だと思うので、あらためてそれを確認できたいいゲームだったと思います」
―九回2死で、外に2球真っすぐを続けたのも、そういう部分もあってか
「そうですね。どうせ一発食らうんだったら、きょう良かったボールを貫きたいなっていう。最後カットボールでしたけど、力で九回まで押し切れたっていうのはすごく良かったんじゃないかなと思います」
―球数少なくいけたことでつかんだことは
「追い込むまでにいいコース、いいコースっていうより、どんどんストライクゾーンに集めるような形ができたので。それも真っすぐでファウルが取れていると、こういう結果につながると思う。あらためてそこの重要性っていうのを感じました」
―エスコンでの初完封
「うれしいっすね。ちょっとホッとしました」
―中田には意識することが多いか
「本当に甘いボール行ったら打たれるなっていう。きのう上原さんのフォークかチェンジアップをすごいいい感じで、ライナーで終わってましたけど、そういうさばきもあったので、すごく慎重にはなりましたけど、その慎重がいい集中に変わってくれたので、またこういうピッチングができるようにしっかり準備したいと思います」
―3打席抑えたことは自信に
「ずっと北海道で野球をしてきて、ずっと見てきた選手だったので、そういうバッターと対戦できることはすごくうれしいことですし、それで抑えられたっていうのはプロ野球選手として、すごくうれしい気持ちにはなりました」
―エスコンの九回の景色は
「歓声もすごかったですし、もう一つギアというか、疲れもあんまり感じてなかったので、音楽も相まって、もう一回ガッと集中できたのは良かったと思います」
―登場曲を新しくした
「自分の中でブームが過ぎたので、心機一転で変えてみようかなっていう」
―今年は責任感が強い
「ちょっと強いですね。去年までの感覚でいうと、一試合一試合で見ていたっていう感じはあるんですけど、今年は143試合、全員でそのイニングをつなぎきるっていうイメージがすごく強いので、その一つのイニングだなっていう感覚がすごくあるので、前回のピッチングで悪い流れを持ってきてしまって申し訳なかったなっていうのは1週間すごく感じて取り組んでました」