大学・社会人野球
2024/06/18 07:00

札大に女子硬式野球部が発足 監督はOBで白樺元監督の戸出直樹さん

4月、札大の学生が主体になって道内2校目の大学女子硬式野球部が発足した。中心は手塚さん(中央)、甚野さん(右から2人目)、伊藤さん(同4人目)、戸出監督(左端)、清水部長=撮影・西川薫

 道内2校目となる大学の女子硬式野球部が4月に札大に誕生した。まだ選手はいないが、男子野球部元マネジャーの手塚汐音さん(3年)ら男女3人の立ちあげ部員が主体となって環境整備に取り組み、2年後の公式戦出場を目指す。初代監督には、昨秋まで札幌創成高校の監督を務めた戸出直樹氏(48)、昨春まで札大男子野球部コーチの清水祐太さん(40)が部長を務める。

部員集めて2年後公式戦出たい

 最初に声をあげた手塚さんは、将来日本ハムの球団職員になることを夢見る大学3年生。現在就活中だ。北見緑陵ではソフトボールに熱中した。「地域の人たちから愛されるチームにしたい。野球を始める前の子たちに野球の楽しさを教えたり、そういうのも地域の活性化につながるのでは。もちろん試合に勝つ喜びも大事だと思うんですけど、それを通じて、成長できるチームにしていきたい」。公式インスタグラムは2週間でフォロワーが100人超え。新入部員募集のチラシも手塚さんの手作りだ。

手塚さんが手作りした新入部員募集のチラシ

 

道内高校では札幌新陽、駒苫など

 道内の女子硬式野球部発足の受け皿になる。高校では道内のパイオニアだった札幌新陽、駒大苫小牧に続き、2022年に道立の栗山、23年に旭川明成に相次いで部活動が発足した。清水部長は「子供が野球を好きになる、チームに所属するきっかけって、母親のバックアップが大きいのかなと。高校まで盛り上がっている女子野球を、大学でも拡大していきつつ、夢としては女子野球部の子たちが地方に行って、少年団に入る前の子たちに野球ごっこみたいな指導をしたい。野球は楽しいって知ってもらい、少年団に入ってくれれば」と、裾野拡大に貢献することを目指す。

地域や子供たちとの触れ合い魅力

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