ドラ2ルーキー進藤勇也が2軍戦で5投手を好リード 課題克服して進化誓う「満足できるものは…」
■イースタン・リーグ7回戦 西武2-6日本ハム(6月13日、鎌ケ谷スタジアム)
五回途中からは無安打リレー
ドラフト2位のルーキー進藤勇也捕手(22)が、好リードで5連敗中のチームに白星をもたらした。登板した5投手と息の合ったコンビネーションで西武打線を3安打、ソロ本塁打による2失点に抑えて完勝した。
期待のホープが投手陣を支えた。先発した松浦慶斗投手(21)が、三回まで無失点投球で波に乗せた。四回こそ連続本塁打を許したものの五回途中からベテラン宮西尚生(39)まで4投手が無安打投球で抑え込んだ
投手とコミュニケーション密に
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進藤は「負けが続いていたので、勝つことだけを考えて。勝つにはやっぱり点を取られないことがキャッチャーとして大事なことだと思う。ピッチャーとよくコミュニケーションとって臨んだ」という。
試合前、イニング間に投手と言葉を交わした。松浦が本塁打を連発された後も声掛けして奮起させた。「コミュニケーションは取れていたと思います。配球どうこうというよりもピッチャーが良い球をなげてくれた。投げやすくさせてあげるのが一番良いことかなと思います」。
中学時代は補欠も大学で才能開花
中学時代は控えの捕手で試合に出たこともなかった。そこから一歩一歩前進。上武大では2年春から正捕手に。3年時には全日本選手権準Vに貢献、侍ジャパン大学代表に選ばれた。山中潔ファーム捕手インストラクター(62)は「良い素質を持ってますよ。素晴らしいものを。体が丈夫ですしね。キャッチャーは体が頑健っていうか強くないとダメだと思うんです」。
きっかけがあれば進化できる
日々の厳しい練習にもへこたれない。守りに関しては、セービング、キャッチング、フットワークなど少しずつ修正を加えている最中。「マイナーチェンジをしている状況。これっていうのがつかめれば、ぐっともっていけると思う」と進化を期待した。
進藤も「まだ技術的に足りないところがいっぱいある。そういったところを克服しないといけない。インサイドワークもそうですし、一つ一つのスキルもまだ満足できるものはないと思うので、日々向上心を持ってやっていきたい」と、充実した1軍捕手陣の厚い壁に挑んでいく。