ファイターズ
2024/06/14 00:05

2番・清宮が全打席出塁 プロでの道筋示してくれた〝大将〟に「何か懐かしい感じがしました」

七回1死一塁、右前打を放って出塁した清宮(右)と一塁手の中日・中田(手前左)=撮影・小田岳史

■交流戦3回戦 中日4-9日本ハム(6月13日、エスコンフィールド北海道)

今カードから再昇格し復活の兆し

 中田さん、お久しぶりです―。日本ハムの清宮幸太郎内野手(25)が「2番・一塁」で先発出場し、2安打を放つなど全4打席で出塁。清宮のチャンスメークに後続も続き、3度の生還を果たした。今カードから昇格した清宮は、元チームメートの中日・中田翔内野手(35)と再会することができた。多くの助言を授かってきた〝大将〟の前で、復活の兆しを見せた。

 ずっと追いかけてきた背中が、目の前にあった。清宮が4度出塁すると、中田も2出塁。かつて〝師弟〟だった2人が一塁上で何度も顔を合わせた。「何か懐かしい感じがしました」と表情は緩み、「すごい頼りになる人っていう印象は変わらないです」と変わらずの存在感があったようだ。

七回1死一塁、清宮が右前打を放つ

 

脇役に徹して中軸の長打で生還

 「ジェシー(水谷)に回せ大作戦」とお膳立てに徹し、チームの勝利を引き寄せた。1点を先制された直後の一回1死。中日の先発・梅津の154キロ直球を右前にはじき返すと、次打者・水谷が右中間二塁打を放ち、スタートを切っていた清宮は悠々と同点のホームを踏んだ。

 第2打席の死球を挟み、2点ビハインドの六回無死一塁の場面では、冷静に四球を選び好機を拡大。再び水谷の三塁打で生還し、試合を振り出しに戻した。七回にも左腕・橋本から右前打を記録し、この日は塁をにぎわせた。「体の状態が良くないとボールも見られないと思うので、日々メンテナンスなので、あとはタイミングをうまく取れている証拠かなと思います」。

長距離砲としての心得や一塁守備…授かった助言は数知れず

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