コンサドーレ
2024/06/17 12:30

《こぼれ球》歌声を背に受けて

 

 12日の天皇杯2回戦栃木シティ戦(3〇1)で北海道コンサドーレ札幌での初出場のときを迎えたGK児玉潤(26)。チームメートのGK高木駿(35)を思い起こさせるような高い位置でポジションを取り続け、前半9分には自身の特長と公言してきた足元の技術で精度の高いロングフィードを放って先制点の起点に。札幌のサッカーとの高い親和性を見せて、上々の札幌デビューを飾った。

 そんな札幌での初戦に臨んだ児玉を支え続けたのが、札幌サポーターが歌うチャント(応援歌)だ。試合前日の取材時、初めて札幌ドームでの試合に臨む心境を尋ねた際、児玉の口からこんな言葉が出てきた。「札幌の応援は格好良くて好きなので、車の中でYouTubeの音を流したりしています」。選手の口からこういう言葉を聞くことができるのは、応援する方々にとってもサポーター冥利に尽きるのではないだろうか。

 試合後、サポーターの生の歌声を直接背に受けて戦った感想を尋ねると「応援が響いたりするドーム独特の雰囲気で気持ちが昂ぶる部分もありましたし、それは今日のパフォーマンスにも少なからずつながったと思います。本当に感謝しかありません」と、90分間歌い続けてチームを鼓舞したサポーターへの感謝の言葉を口にした。今後もGK陣の中での激しいポジション争いが続いていくが、児玉にはぜひ自身の個人チャントがつくられるぐらいの活躍をこれからも見せてほしい。

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