松本剛が今季第1号 「あやかってみました」と実行した〝験担ぎ〟とは
■交流戦1回戦 巨人7ー2日本ハム(6月14日、エスコンフィールド北海道)
2試合ぶりのスタメンでついに出た!
日本ハムの松本剛外野手(30)が14日、エスコンフィールド北海道で行われた巨人戦に「6番・中堅」で2試合ぶりの先発出場。完全復調へ、1ー7の七回に今季第1号となる左越えソロ本塁打を放った。
美しい放物線を描き左翼後方ブルペンへ
七回2死走者なしで迎えた第3打席。カウント2ー1から相手先発・戸郷の投じた148㌔を捉えた。高く上がった滞空時間が長い打球は、そのまま左翼後方のブルペンに着弾。表情を変えることなく、ダイヤモンドを一周した。
前日はスタメン落ち 「出たところでしっかりやる」
今季初アーチも「ホームランに関しては特にこだわっているわけではないので」と淡々。前日13日の中日戦ではスタメンを外れ、「もちろん打てていなかったことも分かっていましたし、外されたことに関しては自己責任。出たところでしっかりやるしかない」と覚悟は決めていた。
悩める日々を送る選手会長
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選手会長2年目の今シーズンはここまで打率.252の1本塁打で10打点。打撃の状態は本調子とはいえず「いまひとつなのが正直なところ。めちゃめちゃ悪い感じはしていないので、良くなりそうだなというところで、なりきれないのが続いている」と悩める日々を送っている。
元F戦士でもあるG矢野コーチのナンバーを拝借
現状打破へ、この日はとある〝験担ぎ〟をした。第1、3打席は、登場曲にVan Halenの「Jump」を流した。元同僚で兄貴分だった巨人・矢野謙次打撃コーチが、現役時代に使用していたナンバーだ。
好相性の出ばやし 「いいきっかけになれば」
3月にエスコンフィールド北海道で行われた巨人とのオープン戦でも、同じサプライズを敢行。得点を呼ぶ込む2安打を放っており、「オープン戦で打った気がしていたので、あやかってみました」。その効果はてきめんで「いいきっかけになれば。打撃の状態は、こうガッといきそうなところでいけていないので、そこはちょっと辛抱強く頑張りたいです」とようやく光が見えてきた。
本領発揮へ前進 凡打にも確かな手応え
卓越したバッティング技術を持つ松本剛らしいコメントも出た。「きょうの3打席は自分の中でやりたいことができたので良かった。見ている人からしたら(第2打席の)ファーストファウルフライとか良くないかもしれない。僕の中ではちょっと違った凡打です。良い方向にいけばいいかな」。確かな手応えを得た表情だった。