【プレーバック・速報版】J1第18節 京都2-0札幌(6月15日、京都・サンガスタジアム by KYOCERA)
前半18分、20分に連続失点 今季5度目の完封負けで4連敗
リーグ戦が再開し、最下位の北海道コンサドーレ札幌は勝ち点11で並ぶ19位の京都サンガとアウェーで対戦。序盤から激しい攻防を演じたが、0-2で敗れた。
札幌はMF駒井善成をトップ下に置く3-4-1-2の布陣。3バック右にはリーグ戦初先発となったアカデミー出身のDF西野奨太(20)が入った。
前半開始直後は互いにロングボールを多用するオープンな展開で、球際も激しくぶつかり合った。ファーストシュートは札幌。MF近藤友喜(23)が右サイドを突破し、ペナルティーエリア内から枠内シュートを放つも元札幌の京都GK具聖潤(29)にファインセーブで止められる。
すると同18分、相手右サイドからのクロスを決められ、先制点を奪われる。続く20分にはビルドアップ時にDF馬場晴也(22)が自陣エリア内でトラップミスし、それを奪われて相手FW豊川に2点目を決められた。
しかし、徐々に札幌がパスをつなぐ形で主導権を握っていく。同40分には敵陣ペナルティーエリア内でMF荒野拓馬(31)が倒されるも、オンフィールドレビューの結果、PKとはならず。前半はそのまま0-2で折り返した。
ハーフタイムには西野に代え、後半からはMF長谷川竜也(30)が入って小林がトップ下へ。馬場が3バック右に入った。攻撃の流れは良くなり、同4分には連続攻撃のチャンスが訪れる。
左クロスに中央に入ってきた近藤が飛び込んで右足で合わせるも、またも具聖潤のファインセーブで止められ、弾いたボールを中村桐耶(23)、馬場が連続でシュートを放ったが、これもゴールを捉えきれなかった。
さらに激しくなる土砂降りの雨の中、試合も同じようにヒートアップしていく。同7分の近藤のシュートは相手DFにブロックされ、同12分の豊川のシュートは札幌GK菅野孝憲(40)が横っ飛びでセーブ。すると同13分の相手左CKからネットを揺らされるも、これもオンフィールドレビューの結果、相手のファールが認められてゴールは取り消しとなった。
互いに譲らないまま時間が過ぎていく。札幌は同28分、同39分にそれぞれMF田中克幸(22)、MF原康介(18)と攻撃的なカードを切ったが、得点にはつなげられず。アディショナルタイム7分を戦っても後半は両クラブとも無得点のままだった。札幌は今季5度目の完封負けで4連敗を喫した。
試合後、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(66)は「互いに大切なゲームだったが、試合の入りのところで少し選手たちが怖がってしまった。その中で2失点を喫した」と肩を落とした。
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■前半と後半でポジションを変えながらフル出場したMF駒井善成(32)
「前半から相手の圧力で、つなげられるところも(ロングボールを)蹴ってしまったりとか、そういう中で相手ペースになったり。みんな一人一人が相手のプレッシャーの中で(パスを)受けるのが遅かった。もっとしっかりみんなが動けば、前半からボールを動かして、マイボールの時間を長くできて押し込めたと思うけど、それができなかったというのが一つと、後半、比較的良い時間帯が続いた中で、点を取れなかったというのが全てかなと思います。(サポーターには)本当に申し訳なかった。アウェーの京都まで来て、声をからして応援してくれたのに、下位の直接対決でも結果を出せなくて。そういうのがやっぱり申し訳ないなと思ったし、(試合後は)声を掛けてもらったので、それに対してしっかりと話した。僕たちが情けないせいで悲しい思いをさせてしまっているので。早く勝って、少しずつ、一つずつ勝っていって、安心させたいし、笑顔(のサポーター)を増やしたい」