水谷瞬 右膝裏の違和感で途中交代 連続安打ストップも落胆なし 次戦の出場に意欲
■交流戦2回戦 巨人2ー0日本ハム(6月15日、エスコンフィールド北海道)
絶好調男にアクシデント ラスト九回にベンチへ
日本ハムの水谷瞬外野手(23)が15日、エスコンフィールド北海道で行われた巨人戦の九回、右膝裏の違和感により、途中交代した。ベンチに下がってからアイシングなどの治療、ケアを行った。16日の試合に出場できるか、患部の状態を見て判断される。
九回に二ゴロを放ち、一塁へ全力疾走した際、右膝裏に違和感があった。続くマルティネスの内野安打で二塁に進むと、首脳陣の判断で代走が送られた。
試合終了後に対応 「そこまで大事ではないかなと」
試合終了からおよそ1時間半後。ロッカーから出てきた水谷は「(試合中は)アドレナリンが出ていたので」と前置きして「そこまで大事ではないかなと。疲労もあり、つったわけじゃないですけど、そういう表現に近いようなものなのかなと思います」と自らの症状について説明した。
あわやオーバーフェンスの大飛球
試合では巨人先発のグリフィンに抑え込まれ、4打数無安打。連続試合安打は「15」で止まった。ヤマ場は0―0で迎えた六回2死二塁。カーブを捉え、抜ければ1点の飛球はフェンス際で好捕された。
紙一重の一打を振り返り「チーム方針で(巨人の外野が)前に出てきたらオーバーだったかもしれないです。結局、作戦にハマったというか。それが野球なので。まあ、しゃあないです」と割り切っていた。
途切れた連続ヒット リスタートへ気合十分
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連続安打が途切れても、意気消沈することはなかった。
「別に止まるものだと思っていたので、そんなに動揺とかないですけど、またあした頑張ろうかなと思います。出してもらえるんやったら」と言葉をつないだ。
自身も納得のファインプレー
打席で結果が出なくても、守備で見せた。八回1死一塁で丸の当たりは、左翼への邪飛となり、フェンスに体を寄せながら好捕した。
先発していた同級生の金村とチームを救うビッグプレーになり「ボールに対してのアプローチの仕方が自分でも良かったと思いますし、あそこまで行って落とすのも恥ずかしいので、しっかり捕れて良かったです」と笑みをこぼした。
今や打線に欠かせない存在
交流戦は12球団トップ打率.450をマークし、打点、出塁率、長打率などもトップの成績を叩き出している。現状、ファイターズ打線の核を担う存在。当然、交流戦明けも外せない戦力で、首脳陣、フロントは今後のプレーに支障が出ないよう慎重に出場の可否を見極める。
胸に秘める小久保監督の言葉
ただ、水谷自身は強い覚悟を持って、今季の戦いに臨んでいる。
「チャンスをいただけるのであれば(出たい)。ずっと小久保さん(現ソフトバンク監督)にも『痛かろうが何しようが、行けと言われたら行くのが野球選手』と言われていたので。僕が決めることではないですけど、いつでも行ける状況。本当にダメなら鎌ケ谷に帰ります」。移籍を機に、プロ6年目でブレーク。底知れない能力を秘めたスラッガーは、前だけを見てプレーする。