野村佑希 久々スタメンで快音 「常にラストチャンス」と臨む23歳が〝幹事役〟を引き受けた会とは
■交流戦3回戦 巨人3-3日本ハム(6月16日、エスコンフィールド北海道)
9試合ぶりの先発出場 一回にいきなり左前打
日本ハムの野村佑希内野手(23)が16日、エスコンフィールド北海道で行われた巨人戦に「1番・三塁」で先発出場。9試合ぶりのスタメン起用に「常にラストチャンスだと思って」と覚悟を持って臨み、一回に左前打を放った。
一番乗りで早出特打 黙々とロングティー
練習の成果は報われる。この日、野村はグラウンドに一番乗りで姿を現し、早出でロングティーを行っていた。「試合に出てないので運動不足もある。ロングティーが好きなので、普通にやっていましたね」と一心不乱にバット振った。
谷内コーチと二人三脚 「話しやすい存在です」
近くでは、谷内亮太内野守備走塁コーチが見守ってくれていた。昨季まで同じ内野手としてともにプレー。親身になって相談に乗ってくれ「谷内さんはずっと一緒にやっているので、いろいろ聞きながら。話しやすい存在です」。コーチと選手になっても、関係性は変わらない。
攻守ともに必死な若武者 「ミス一つで終わってしまう立場」
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気合十分で挑んだ一回の第1打席。フルカウントから相手先発・菅野の投じた7球目を左前へ運んだ。「そこは良かったと思います。でも、ホッとはしていないないです。その打席、打席で結果を残さないと、次がない立場なので」
二回にはサードの守備で好プレーもあり、「それこそミス一つで終わってしまう立場なので、そういうことがないようにというのは意識しながらいきました」と必死だった。
ついに開催のドラフト同期会
思うように結果が出ず、もがく日々。チームメートとの食事が気分転換になっている。
阪神戦(甲子園)が雨天中止になった28日。6年目を迎え、2018年ドラフト同期会が初めて開催された。集まったメンバーは万波、野村、田宮、生田目、オリックスに移籍した吉田。「きょうやる?」と声をかけたのは最年長の生田目だったが、幹事役を務めたのは野村だった。
名幹事ぶりを発揮 オリックス吉田の参加を提案
「みんなに聞いてみます」と連絡係を引き受け、ちょうど関西にいた「(吉田)輝星にも電話してみますか」と提案。店の場所や開始時間を迅速に決め、先輩右腕は「野村のおかげです」と感謝しきりだった。
2軍で調整中の福田俊には、開始直前にテレビ電話で連絡。「これからオーダーだから」とすぐに切ったというが、ニンニクたっぷりのもつ鍋を囲んで、楽しいひとときを過ごした。
翌日の試合で揃って活躍 自身は代打ヒット
翌日29日の試合では、万波が6号2ランを放ち、田宮が3安打猛打賞、野村が代打で安打とそろって活躍。「次はみんな集まってできるようにしたいです」。第1回ドラフト同期会は大成功だった。
レギュラー奪取へ 「少ないチャンスをものにできるように」
「一日一日、(試合に)出るか終わりかという立場。少ないチャンスをものにできるように準備したいです」。笑い合える仲間たちの存在が、日々の活力だ。