ファイターズ
《ハム番24時》6月17日
チームは17日、甲子園で行われる阪神戦へ向けて空路移動した。新千歳空港で搭乗を待つ上川畑と雑談を交わしていると「やっぱり特別感がありますよね。高校生の頃はプロになりたいと思ったことがなかったけど、甲子園だけは行きたかったんですよ」と柔らかな笑みを浮かべた。
岡山にはプロ野球球団がないため、少年時代は地元の高校球児が憧れの対象だった。「甲子園に出る高校の選手が格好いいと思っていました。中学3年の時に関西がベスト4まで行ったことを覚えてますし、(母校の)倉敷商だったら岡大海さんがスターでした」と記憶をたどり、はにかんだ。
自らも高1の夏にベンチ入りメンバーとして聖地の土を踏んだが「肩が上がらないぐらい痛くて、ずっとバット引きをしてました(笑)」と夢舞台でのプレーはかなわず。〝スター選手〟の仲間入りを果たせなかったことを、今でもちょっぴり後悔している様子だった。
この春、岡山県大会を制覇した倉敷商は、夏の甲子園を十分狙える位置にいる。「なかなか情報は入ってこないけど、母校はいつも気になります。僕も交流戦で試合に出て、数カ月後に後輩たちがプレーしてくれたら、すごくうれしいですよね」。さりげないコメントに、OBの優しさがにじみ出た。