池田隆英 右肘痛から実戦復帰し「順調です」 リハビリ期間中に影響を受けた先輩たちの存在
ここまでイースタン2試合で防御率0.00
右肘の炎症で2軍調整している日本ハムの池田隆英投手(29)が完全復活へ歩みを進めている。今月8日のイースタンリーグ、巨人戦(ジャイアンツ球場)で実戦復帰し、1回1安打無失点。登板間隔を中6日空けて臨んだ15日の同ヤクルト戦(戸田)も1回1安打無失点に抑え、「今のところ順調です」と話した。
不動のセットアッパーを襲ったアクシデント
昨季はキャリアハイの51試合に登板し、チームトップの25ホールドをマーク。不動のセットアッパーとして期待されたが、春季キャンプ終盤、アクシデントに見舞われた。2月23日の韓国・サムスンとの練習試合に登板後、右肘に違和感を覚えた。
満を持しての復帰 「出力としては、ずっと維持できている」
焦りを感じたという開幕前のノースローを経て、約3カ月半ぶりに実戦マウンドへ。「2試合とも150(キロ)くらいは超えていました。球場の(スピード)ガンじゃなくて、トラックマンとかで。出力としては、ずっと維持できているかなと思います」。徐々に感覚は戻りつつある。
1軍ゲームはしっかりチェック リハビリと並行
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地道なリハビリ中も、1軍の試合はチェックしている。「辛いですけど、なるべく見ています」。チームはリーグ2位と好調。「(伏見)寅威さんいたりとか、選手の雰囲気とか、そういうの感じないといけない。いざ(1軍に)戻るとなった時に一人だけ熱量が違うのは、違うなと思って」
愛すべき先輩たち 焼き肉ごちそうの宮西「仮病やろ」
偉大な先輩たちの姿が、気持ちを奮い立たせてくれた。チーム最年長の宮西からは「おまえ、仮病やろ。痛くないやろ」とイジられたが、それは〝愛情の裏返し〟だ。
「体しんどいっすわ。焼き肉食べたら治ります」と、おねだりすると「おまえ、高くつく体やな」。景気付けに、焼き肉をごちそうしてくれた。
39歳のレジェンド左腕に感銘
今月2日に39歳の誕生日を迎えたレジェンド左腕は、お手本のような存在だ。「ミヤさん、めっちゃ練習するんですよ。ああいう姿を見ると、影響を受けますよね。オンとオフが大事と言いつつ、ずっと練習している。球速アップにも取り組んでいて、まだ球速を上げようとしているんですか?って。そういう姿を見ると、頑張ろうと思いました」
5年ぶりチーム復帰の鍵谷も激励
育成契約で5年ぶりに日本ハムに復帰した鍵谷も、通算419試合登板と経験豊富。一緒にトレーニングする機会が多く、「めっちゃいい人。いい人すぎて、人間不信になります(笑)」。周囲の人たちに励まされ、つらい日々を乗り越えることができた。
誰もが待ちわびる1軍復帰へ準備着々
今後は登板間隔を縮めて、実戦を重ねていく予定。「反動ないかが大事なので、状態を見ながらですね」。シーズン前半戦での復帰へ、一歩ずつ階段を上っている。