《SHINJOの信条・試合前》感覚をつかませて。結果どうこうではない。28日には戻す
■交流戦3回戦 日本ハム-阪神(6月18日、阪神甲子園球場)
【試合前】
―(自ら口を開き)
「(進藤は)大学時代から細野くんと組んでいて、あの時、荒れていたでしょ。今、ここらへん(自分の体の前に円を描くジェスチャー)に来ているからたぶん、リードしやすいと思う。ファームでも何試合か組んでいて。もう、このへん(のど)から、うどんが出てきそう(笑)。緊張していると思う。緊張しすぎない程度の緊張は必要ですけど、緊張すると、グラブさばきが悪くなるし、サインも出てこなくなる」
―進藤を昇格させたのは、2軍で組んでいるから
「そう。あとは(登録抹消した)伏見くん。やっぱり田宮くんも育てないといけない。山崎くんが投げた後だし、ベンチにずっといるんだったら、20~25打席、向こう(2軍)で感覚をちょっとつかませて。結果どうこうではない。28日には戻す。山崎くんが(登板する日に合わせて)。あと、お願いしたのは、マスクをかぶることが多いので、ファームのピッチャーのテンポを良くしてほしい、というところ。必ず伏見くんはこの夏場、やってくれる選手。進藤くんも1回(1軍でプレーさせたかった)。2軍でどれだけ結果を出そうが、向こうでいいプレーをしようが、あまり関係ないんですよ。ここでどう結果を出すか。ここでどういう雰囲気を味わって。(その後は)ここに残るかもしれないし、ファームに行くかもしれない。その自信というものが必ず(生きる)。もちろん、1軍にいてくれたら最高だし。これが成長のポイント。1回、(1軍の試合を)味わったらそりゃあ、もう1回味わいたくなる。(2軍に)行くたくないですよね」
―2人揃って先発で
「インスタあげたやん? 削除しようか? やっぱやーめたって(笑)。(進藤の)打順は7番で。細野くんのバッティング、知っています? なかなかいいらしい。センスある」
―細野の6番は考えなかったか
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「…そんな勇気ない。そこは勇気ない。山崎くんみたいに研究していないから、バッティングの動画を。これなら打ってくれそうかな、というのが分からない。打席、見たことないもん。あれも無謀っちゃ、無謀でしたけどね」
―結果が出ている
「出たからいいんです。出なかったらボロクソですよ(笑)。それはいいんですけど。なにより楽しそうにやっていたじゃないですか。俺の期待に応えたい、その集中力があのセンター前につながった。それだけでオッケー」
―さきほど、練習中に現役時代のサードを思い出していたのか
「そう。あそこでハトっていって、試合中に2軍の寮からピッチャーの配球とかの紙をもらって1軍ベンチに渡す役をしていて。その時に中日―阪神戦で、立浪さんのショートのプレーを見て、あした言いに行こうと。ハトが終わって、内野をイメージし、ビデオで内野の基本みたいなものを勉強して、もう次の日に言って、その日から特守。2時間ぐらい。外野はいつでも自信があったから。内野、内野、内野で。虎風荘の上に行って壁当てして。内野用のグローブがないから、外野用で」
―オマリーの代わりに出た時は内野用だったか
「外野用のグローブの場合、速い打球でも先っぽに引っかかってくれたらいいわけであって。外野用グラブで内野がこなせたら最高ですけど、覚えていない…。入り込みすぎて。たぶん内野用だと思いますけどね、いやいや、内野用ですよ(笑)。だって3、4カ月、練習していましたもん。でも覚えていない(笑)。1本目のホームラン。オマリーが、ボーンボーン(耳元にバットを当てる仕草)として、音が悪いので5秒後に捨てていた。折れているのかなと思って拾ったら、ひびも入っていないし、折れていない。これ、使わせてもらおうと思って、1打席目にオマリーのバットでホームラン。何かの縁がある。オマリーがけがして俺が入って。形、全然違う。でも打てた。バットは何でも良かった。グラブはもう、ずっと同じで。バットは何でも良かった。どっか飛んで行くやろという感覚だったから」
―宮西の昇格は地元で
「そう。そういうのは大事にしたいし、気合の入り方が違う。(チーム全体の)守備が今、良くなったので。宮西くんには『バットの芯を外してくれたらいい、バッターのタイミングを外したらゴロ、カバーしてくれるから。抑えようという気持ちはなくていいよ、あとは楽しんで』と。俺がアドバイスするまでもなく、彼はすごい成績を残しているから、分かっているでしょうけど、一応、メンタル的な面でね」