ドラ1左腕の細野晴希が上々デビュー ルーキーコンビあ・うんの呼吸「進藤がうまいことリードしてくれた」
■交流戦3回戦 日本ハム1ー2阪神(6月18日、阪神甲子園球場)
プロ初登板初先発 四回2死までパーフェクトの快投
日本ハムのドラフト1位・細野晴希投手(22)が18日、甲子園で行われた阪神戦でプロ初登板を果たした。同2位の進藤勇也捕手(22)とバッテリーを組み、五回途中1失点。6奪三振の好投で上々のデビューを飾った。
堂々の投げっぷり 直球最速155キロをマーク
期待のサウスポーが豊かな将来性を感じさせた。試合前には「緊張」の2文字を何度も繰り返したが、マウンドでは堂々とした投げっぷりを披露。直球はプロ入り後最速の155キロを計測し、四回2死まで1人の走者も許さないパーフェクト投球を展開した。
日本一打線が相手 自信を深めた第一歩
「バッターの顔を見たら、テレビの中の人でめちゃめちゃ緊張したので、顔を見ないようにして落ち着かせました。反省点はたくさんあったけど、宮西さんに助けてもらって1失点で終われたのは自信になります」
黄色く染まるスタンドからは大歓声が注がれる。完全アウェーの雰囲気に飲まれることなく、ルーキーコンビはあ・うんの呼吸で、昨季の日本一打線を封じ込めた。
女房役に感謝しきり 「安心して投げられます」
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五回1死満塁でマウンドを降りるまで、許した安打はわずか2本。デビュー戦の舞台で能力の高さを証明し「配球のおかげです。バッターが待ってないような反応をしてたので。進藤がうまいことリードしてくれました。悪くても一声かけてくれたりするので、安心して投げられます」と女房役に感謝した。
プロ初勝利はお預けも聖地で納得のピッチング
高校時代には縁がなかった野球の聖地で、プロとしての一歩目を踏み出した。初登板初勝利こそ、かなわなかったが「初めての試合で勝ちたかったけど、これだけの人の前で投げられて良い思い出になりました」と充実感をにじませた。
新庄監督も大絶賛! 次回登板も示唆
投球を見守った新庄監督は「細野くんは完璧。言うことないです」とパフォーマンスを絶賛。「ゲームをつくってくれたというのはもう、合格です。(次回登板のチャンスを)もちろん考えます」と賛辞の言葉を並べた。
胸に宿す勝利への執念 「勝てるような投手になりたい」
さらなる成長を遂げた先に、白星は待っている。細野は試合後、今後へ向けて力強く抱負を口にした。
「まずは五回をしっかり投げきりたい。プロに入って、勝っても負けてもいない。そこには原因があると思うので、改善して勝てるような投手になりたい」。近未来のエース候補は、勝利への執念を語り、球場を後にした。