札幌FW菅大輝が全体合流 横浜M戦は後輩とJ史上初〝小樽対決〟も「そこに目を向ける余裕は…」
■6月19日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
軸足の右足首捻挫から復帰
今月15日のアウェー京都戦後に3日間のオフを設けた北海道コンサドーレ札幌は、23日のホーム横浜M戦(札幌ドーム)に向けて練習を再開した。入念なストレッチで体をほぐした後、パスや攻撃の練習などを行って調整。9日のルヴァン杯アウェー富山戦で右足首を捻挫していたFW菅大輝(25)が全体練習に合流した。
横浜Mには公式戦通算3得点
富山戦の前半43分、ドリブルからシュートを放った菅が踏み込んだ右足首を捻挫した。右足を引きずりながら苦悶の表情を浮かべたが、交代回数にはカウントされないハーフタイムまで何とかプレーを続行。チームへの影響を最小限にとどめた。先週は別メニュー調整を行ったが、今週のトレーニング初日となったこの日はフルメニューを消化。「この状態が続けば、全然行ける」と、過去の公式戦通算3得点と得意とする横浜M戦での復帰に照準を合わせている。
銭函出身のDF加藤蓮とは札幌U-12時代から一緒に練習へ
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その横浜Mには、縁の深い選手が在籍している。札幌U-12からU-18まで共にプレーしてきた1年後輩のDF加藤蓮(24)だ。「あいつも銭函だったので、(練習場に)一緒に行ったりしていた。特に性格にくせがあるとかではなく、めちゃくちゃ普通で。プレースタイルとしては対人に強くて、90分走り続けられるというところ」と懐かしんだ。
小樽市出身者はJリーグで2人だけ
Jリーグ31年の歴史の中で、小樽市出身のJリーガーはここまでこの2人しかいない。その第1号である菅と、第2号の加藤蓮の激突は、史上初の〝小樽対決〟となるが、「そこに目を向ける余裕は今はないです。まずはチームのためにしっかりとやらないといけない」と、試合に関係のない感情は封じ込め、チームの勝利のためだけに試合へ臨む構えだ。
「もっと責任感を」
菅が欠場した京都戦は同じ勝ち点で並んでいたこともあり、最下位脱出のために是が非でも勝ちたい試合だったが結果は0-2。これで前半戦を降格圏で折り返すことが確定するなど痛恨の一敗となった。
「もっと責任感を持っていかないといけない。あと1試合終われば後半戦に入っていく。次の試合も死ぬ気で戦って、次からまた連戦になるので、一発目に良い流れをつくれるようにやっていきたい」。白星という結果で流れを変えて後半戦へ突入するべく、背番号4が90分間を戦い抜く。