前節リーグ戦初先発を果たした札幌DF西野奨太が経験糧に成長誓う「何かを変えなければ」
■6月19日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
今月15日の前節アウェー京都戦でプロ入り後初のリーグ戦先発出場を果たしたDF西野奨太(20)が、その経験を糧にさらなる成長を誓った。
プロ4年目「やっと来たな」
「やっと来たな、という気持ちでした」。2021年10月1日、クラブ史上初めて高校2年でトップチームに昇格。同年11月27日のホーム柏戦ではクラブ最年少記録を更新する17歳183日でリーグ戦デビューを果たした。同年代の選手よりも一歩先を歩んできた西野が、京都戦でプロ4年目にしてついにリーグ戦のスターティングイレブンに名を連ねた。
「もっと早く出られたら良かったけど、今までにいろいろな経験ができたので。20歳(で初先発)というのはちょっと遅いかもしれないけど、ここからでも全然遅くないと思うので、自分としてはその経験を良い方向に持っていきたい」と、今後の飛躍へとつなげようとしている。
絶対に落とせないと思った京都戦 反省点は多かったが「自信はある」
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その京都戦ではハーフタイムで途中交代。チームも0-2で敗戦を喫するなど、悔しい結果となった。「下位同士の争いということもあって、絶対に落とせないと思ったし、ピリピリした緊張感があって。もっとボールを受けて(攻撃の形を)つくったりできたと思いますし、守備のところでも最後の一歩のところが出ていないシーンもあったので、反省点はすごく多い」と課題を挙げつつも、「でも全然やれる自信はあるので。そこだけはしっかりと持って次からも行きたい」と、収穫も得ることができた45分間となったようだ。
若手の成長、貢献は必要不可欠
残り約半分となったシーズンで、苦境にあえぐチームが復活を遂げるには、西野ら若手選手の台頭が不可欠となる。「今の状況を変えるには、自分たち若手の成長、試合への貢献というのは、絶対に欠かせない。何かを変えなければ、今の状況は変えられないと思うので、そこは自分に矢印を向けて責任感を持って、次いつチャンスが来るかは分からないけど、次の機会に向けて、日頃の練習から準備をしていく」。
1試合の重みが今までと全然違う
最短で巡ってくるチャンスは、23日のホーム横浜M戦(札幌ドーム)。この試合に先発出場すれば、自身初のリーグ戦ホームゲームでのスタメン入りとなる。「そういうところも目指しています。1試合の重みが今までとは全然違うので、責任感を持って、絶対にサポーターの皆さんに勝利を届けるという気持ちで、勝利にもっと貪欲になってプレーしたい」。直近の公式戦では3試合連続スタメン出場中。将来を期待される背番号47が24年シーズンを飛躍の年とするべく、負けられない戦いの中へとその身を投じていく。