NPBフレッシュ球宴に初選出された道産子右腕・早川太貴投手(くふうハヤテ)「真っすぐで勝負したい」
江別市出身の最速150キロ右腕
今季NPB2軍リーグに参入した球団・くふうハヤテベンチャーズ静岡の最速150キロ道産子右腕の早川太貴投手(24、小樽商大出)が、7月20日に行われる「プロ野球フレッシュオールスターゲーム」に選出された。早川は3月22日にウエスタンリーグ阪神戦(鳴尾浜)でチーム初勝利を挙げるなど、10試合で3勝4敗。62回⅔を投げて防御率は3・45をマーク。秋のドラフト指名に向けて「自分の持ち味を見せられるいいチャンス。真っすぐで勝負したい」と抱負を語った。
昨季までウイン北広島でプレー
プロ入りの夢実現へまたとない大チャンスだ。江別市出身の早川は昨季まで社会人野球のウイン北広島でプレー。北広島市役所勤務の公務員ということもあって昨秋のドラフト会議で注目されたが無念の指名漏れ。それでもトライアウトで〝合格〟を勝ち取り、今年2月に同市役所を退職し、くふうハヤテ入りした。「フレッシュ球宴はドラフト指名された高校生や大学生が出るイメージ。自分も1年目の球団で、1年目でやらせてもらっている。若い選手に負けない様な投球をしたい。自分の投球ができれば」と、12球団の首脳にアピールするつもりだ。
3・15開幕投手もプロの洗礼 「初勝利よりも印象に残ってる」
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記念すべき3月15日の開幕試合、オリックス戦(ちゅ~る)で〝プロデビュー〟。しかし、4回7失点(自責5)で途中降板とプロの洗礼を浴びた。「開幕投手にこだわりはなかったけど、任せてもらったのに良い結果が出せなかった。変に気負いすぎてチームを負けさせてしまった。初勝利はできることをやろうと思って2戦目に臨んだ結果。初勝利よりも開幕投手の方が印象に残っています」。
甲子園に感激 8回無失点10K
高校時代に夢見た憧れのマウンドでも好投した。5月3日の阪神戦(甲子園)に先発。延長十回0-0引き分けで勝敗はつかなかったが、8回無失点、10奪三振。「誰もが憧れる特別な場所。いい場所で投げさせてもらった。観客も多くてすごくて、2軍戦なのに1万人近く入った。今季が終わって一番印象に残る試合になると思う」。
野球一本に集中できて球質が向上
手応えはある。公務員時代は仕事前の早朝4時半から練習。仕事が終わった後にジムでトレーニング。いまは野球一本。野球漬けの毎日を過ごしている。最速は150キロで変わらないが、「こっちに来てから真っすぐの強さで押していける場面もある」と球質の向上を実感している。今度はイースタンの若手エリートを自らがのし上がるステップにする。