コンサドーレ
札幌MF田中宏武 チーム巻き返しの中で定位置確保だ「他の選手にない強みをどんどん出していきたい」
■6月20日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
京都戦は得意の左サイドで躍動
前節の京都戦(0●2)で左ウイングバックとして先発出場し、チャンスを演出した北海道コンサドーレ札幌MF田中宏武(25)が、戦いの中でつかみ取った手応えを糧に、レギュラー定着へと歩みを進める。
スプリント回数チーム2位の21回
「元々僕は左(サイド)の方が得意で。左でやらせてもらえるチャンスが来たので、自信がすごくありましたし、ピッチで100%出し惜しみしないようにやろうと思っていたので、ある程度その部分は出せたと思います」。今季3度目となるリーグ戦先発メンバー入りを果たした京都戦。過去2試合は右サイドを務めたが、得意と語る左サイドに入ると、後半39分にピッチを退くまで同サイドから何度もチャンスメーク。スプリント回数もチーム2位の21回を記録するなど存在感を見せた。
右の近藤とあうんの呼吸で決定機
大きなチャンスの場面を演出したのも田中宏だった。後半4分、左サイドからゴール前へクロスを上げると、逆サイドのMF近藤友喜(23)が反応して右足でダイレクトシュートを放った。「前半から友喜のところでミスマッチができていたので、ファーサイドを狙って。試合前から『そこを見ておくから』とずっと言っていたので、友喜も(ゴール前に)入ってくれた」。惜しくも京都GK具聖潤(ク・ソンユン、29)の好セーブに阻まれたものの、両ウイングバックによるあうんの呼吸で、90分間を通して最も得点の匂いを感じさせたシーンをつくり出した。