【一問一答】札幌に完全移籍したDF大﨑玲央が意気込み語る「まだまだ可能性は大いにある」
21日に北海道コンサドーレ札幌への完全移籍が発表されたDF大﨑玲央(32)が、報道陣の取材に応じた。主な一問一答は以下のとおり。
―札幌への加入が決定したことについての率直な気持ちは
「素直にこのチームの一員になれることをうれしく思いますし、それと同時に身が引き締まる思いです。早くピッチに出て、自分のパフォーマンスを見せられれば、と思います」
―今月8日から札幌の練習に参加していたが、その中でチームの雰囲気、ムードをどう感じたか
「雰囲気はすごく良いと思いますし、練習中の要所要所で選手が要求し合ってやっているところであったり、非常にポジティブな空気が流れているんじゃないかと思います」
―クラブから契約を結びたいという話があったのはいつか
「昨日(20日)です」
―その話を聞いたときの感想は
「練習参加からではありましたけど、契約していただいて感謝の気持ちがありますし、僕はそれをピッチで返していけたらと思います」
―練習参加初日に、3バックだったら真ん中もボランチもできるという話をしていた
「真ん中の方が(良い)というだけで、最終ラインであればどこでもいいんですけど、監督にここをやってくれと言われたらそれをやるだけで。そこでチーム戦術に乗った上で、自分の色、スタイルを出せれば、と思います」
―大﨑選手の特長、ストロングポイントは
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「ビルドアップの部分であったり、短いパス、長いパスであったり。人を後ろから動かすというところのコミュニケーションの部分は、ストロングかなと思います」
―過去には何度も札幌と対戦してきたが、札幌サポーターの印象は
「個人的にはドームの雰囲気がすごく好きで。(これまでは)敵として乗り込んでいたので嫌ではありましたけど、すごく雰囲気が良いなとずっと思っていたので、今度は札幌のユニホームを着て、その声援を聞けるのは非常にうれしいです」
―チームは苦しい状況だが、その中で大﨑選手は札幌の一員としてどのような活躍を見せていきたいか
「順位は関係ないと率直に思います。何も終わってないので。なのでそこにとらわれすぎず、一試合一試合、目の前の試合だけに集中して勝ち点を積み上げていければ、シーズン終わりに良い結果が出ているんじゃないかなと。最下位ということにとらわれすぎず、何も終わっていないし、まだまだ半分残っているので、そういうところで僕もチームを引っ張っていければいいと思っています」
―クラブ幹部から契約の話をされた際、どういうところに期待しているという話があったか
「ビルドアップの部分や、後ろのカバーリング、統率など、そういうところです」
―昨日の実戦形式の練習を見ていると、大﨑選手が一番声を出しているようにも見えた
「当たり前のことをしているだけなんですけど。別に何か特別なことをしているわけでもなく、前の選手を動かすということで。逆にそう感じさせてしまったのであれば、たぶんもっとチームがやらなければいけないことだと思います。別に僕が必ずピッチに立っているという保証は無いですし、1人1人全員が最低でも前の選手を動かすぐらいのコーチングをしなければいけないと思うし、もっともっとしゃべらなきゃいけない、というのは感じます」
―おとなしい選手が多いというイメージ?
「中にはいますけど、おとなしくはないんですけど、もっとできるコーチングの部分だったり、しゃべって人を動かすという部分をもっと1人1人がすれば、もっとうまくいくんじゃないかと、個人的には思っています」
―そういうところも今の状況から抜け出すには必要?
「そうですね。それが勝ちにつながると思うので。引き分けの試合を勝ちに持っていったり、負けの試合を引き分けに持っていったり、そこを1つ1つチームがこだわってやっていければ、残留はできると思います」
―チームの中に入って、最下位から残留に向けての可能性というのを感じられているか
「最下位ということは考えていないです。ただの順位なので。もちろんそこに目が行きがちですし、そこでサポーターが不安になってしまうかもしれないですけど、逆に半分あると考えたら、全然まだまだ可能性は大いにあると思いますし、他力ではなくて自分たちの手でそこをつかみ取れると思うから、前向きにチーム全員でやっていければいいと思います」
―外から見ていたミシャサッカーと、中に入ってみて印象が変わったと感じたことは
「いや、そこまでの誤差というところは無く、思っていた通り良い意味でやっていてすごく楽しいですし、もちろんはまらないときはあるかもしれないけど、はまったときはすごく良いサッカーができると思うので、逆にそのはまっていないときにどれだけチームが試合中に我慢できるかが大事だと思うので、自分が出ていようとなかろうと、このタイミングで獲ってもらった意味というのを示せればいいと思っています」
―加入が決まってミシャさんから何か声をかけられたか
「いや特には。基本的にもうたまにしゃべれているし、コミュニケーションも取れているので。別に加入したからとかではなくて、(練習参加に)来たときから話しかけてくれますし」
―背番号25を選んだ理由は
「神戸(時代)から付けている番号というのもありますし、愛着がわいている番号で、25が空いていたという感じですね。特に深い意味は無いですけど、25に慣れていて、25が空いていたので」
■プロフィール 大﨑 玲央(おおさき・れお) 1991年8月7日生まれ、東京都出身。桐蔭横浜大学から2014年に北米サッカーリーグのカロライナ・レイルホークスに加入してプロキャリアをスタートさせた。その後J2横浜FC、J2徳島を経て、18年途中にJ1神戸に完全移籍。神戸では19年に天皇杯優勝、23年にJ1優勝を経験している。23年末にUAE1部のエミレーツ・クラブに完全移籍したが、加入から約2カ月で契約解除となった。J1・J2通算204試合出場3得点。187センチ、82キロ。ポジションはDF。利き足は右。