ファイターズ
2024/06/21 17:35

《ハム番24時》6月21日

 無欲の勲章だ。セ・パ交流戦「日本生命最優秀選手賞」に選出された水谷の会見が21日に行われた。「たまたま続けて打てたというだけではあると思う」や「自分自身もまだ全然、安堵できる立場ではない」など、地に足の着いたコメントが目立った。交流戦中に連続試合安打が続いている際にも「たまたまです」と一喜一憂することはなかった。そうやって重ねた一本一本の安打が交流戦の歴代最高打率.438での首位打者獲得につながった。

 まだシーズンは半分以上が残っており、水谷にとってもレギュラー獲りへ向けて、勝負の日々が続くだけに浮かれている暇はない。ここからは当然、相手のマークも厳しくなり、試合に出続ける疲労などとの戦いが待っている。交流戦中の「打てない打席があっても、常に次っていう気持ちでいけた」というメンタルは、長丁場のシーズンを戦う上でも重要なピースとなる。

 賞金200万円の使い道について前日20日まで「全然、決めてないです」と話していた。この日も「特に欲しいものもないですし、何かそれを使って新しいものを買おうという気持ちもない」とキッパリ。そして「母に贈ろうかなと考えています。(賞金を)そのまま贈るだけかな」と明かした。チームは交流戦で負け越しただけに〝孝行息子〟の安定した活躍に期待したい。

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